寺尾さとしのブログ

日本共産党元千葉県議会議員・寺尾さとしのブログです。日々の出来事、出会った人の声、感じたことなど発信していきます。お気軽にお付き合いください。

2017年12月

<プロフィール>
1976年静岡県静岡市生まれ。民青同盟千葉県委員会勤務を経て、日本共産党元千葉県議会議員。市民と野党の共闘で自公政権を終わらせ、国民・県民の声が届く政治を実現するために日々奔走中です!

今年も大変お世話になりました

2017年も間もなく終わり。大晦日です。


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収穫前の柚子

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収穫後


懸案だった大掃除や部屋の片付けを行い、いっぱいに実っていた庭の柚子も収穫しました。これですっきりと新年を迎えられます。


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市川の妻の実家(塙家)で


夕方からは市川の妻の実家へ行き、年越しそばやお煮しめなどをいただきました。


今年は安倍政権の社会保障改悪の動きに立ち向かいつつ、沖縄や佐賀など民主主義が息づくたたかいの現場にも行くことができました。得られた経験を力により良い政治の実現に力を尽くしたいと思います。


今年もたくさんの方々に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。みなさん、よいお年をお迎えください。

年末最後まで期待の声を実感しました

あっという間に12月30日。年内最後の行動は花見川区入りしたしいば寿幸参院比例候補とともに花園、さつきヶ丘、地元の畑町でご挨拶まわりでした。


今日も含め、この間の行動で多くの方にしんぶん赤旗を購読していただくこともできました。政治を変えてほしい、共産党にもっとがんばってほしいという期待をひしひしと感じる年末でした。


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写真はドラマ「民衆の敵」でもロケの舞台になったさつきが丘名店街。大企業・ゼネコンより地域の商店街・中小企業を応援する政治へ。来年は少しでも景気の良い年にしたいものです。

地域訪問で素敵な出会いが次々と

12月29日。今日もこてはし台や地元の畑町など終日地域を歩きました。


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ご本人から許可を得たのでアップします


先日は木工作品をつくっている方と出会いましたが、今日は素晴らしい水墨画を描いている方のお宅を訪問。戦時中に朝鮮半島から引き揚げてきた経験を持ち、大変な思いをしたことで韓国に対して良いイメージを持っていなかったそうですが、サッカーをやっているお孫さんの関係でホームステイに来た韓国の中学生と直接触れ合うなかで、自分のなかにあったわだかまりがすっかり消えたことなど素敵なお話も聞きました。


「何があっても戦争は起こしちゃいけない」「国民同士の交流が広がることが戦争を阻む最大の力になる」など意気投合し、憲法9条は絶対に守らなければいけないと話が盛り上がりました。


地域のみなさんからは注文や厳しい意見もいただきますが、それ以上に大きな期待や共感の声が寄せられます。最後まで一人でも多くの方と対話を広げたいですね。


夜は寺尾事務所でふみネエ推し隊mihamaのミーティング&鍋パーティーでした。私は鍋パーティーからでしたが、浅野ふみ子参院選挙区予定候補も参加してみんなで鍋をつつきました。こうした時間が持てるのも年末ならでは。あっという間の楽しい時間でした。

今年最後の議員団会議でした

今年も残すところあと数日。連日地域でごあいさつ回りを行っていますが、世間一般的には仕事納めの今日は最後の議員団会議でした。年が明ければ2月議会に向けての準備も本格的に始まります。今日の議論で方向性も定まりました。


2019年の参議院選挙に向けて、日本共産党はしいば寿幸・千葉県副委員長をはじめとする7人の比例候補者を発表しました。今度こそ全国850万票の目標を達成し、必ず国会に送りたいと思います。


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昨日訪問したあるお宅では、ご主人が趣味の木工作品の数々を見せてくれました。お皿や一輪挿し、臼や杵など、趣味とはいってもタウン誌に紹介されるほどの本格的な出来栄えです。地域には本当に魅力的な方がたくさんいます。まずは後援会ニュース「はなっく」などにぜひ登場してもらいたいものです。

政府の来年度予算案でオスプレイ配備予算が減額-運動の力で暴走政治ストップを

クリスマスが過ぎると一気に年末です。今日は地域支部の会議に出席して年末最後までの行動計画について相談しました。


さて、先日政府の来年度予算案が発表されました。社会保障費の自然増が1300億円削減され安倍政権の6年間で1.6兆円もの大幅削減となった一方で、軍事費は過去最大の5兆1911億円となるなど暴走政治を加速する予算案となっています。


そんななか佐賀空港へのオスプレイ配備に向けた予算については、概算要求時点で14億円だったのが大幅に減額され環境調査費の3000万円にとどまりました。漁協関係者や「住民の会」のみなさんの反対により、整備のめどが立っていないことが理由とされています。運動の力で政府の計画が予定通りにいかない状況をつくっているのです。


千葉県では木更津駐屯地でオスプレイの定期整備が進められています。本来は9月にも1機目の整備を終え試験飛行を実施する予定でしたが、こちらも相次ぐ墜落事故により先送りになっています。


世論と運動次第では決して安倍政権の思い通りにはいきません。憲法9条を守る3000万人署名をはじめ、年末のとりくみのなかでも運動の発展に力を尽くしたいと思います。

クリスマスイブは長作地域で訪問活動、西小中台で「日本共産党と語るつどい」を行いました

今日はクリスマスイブ。午前中は長作地域でご挨拶まわり。「今年も1年お世話になりました」とお礼を言いながら憲法9条を守る3000万人署名やしんぶん赤旗の購読を呼びかけました。本当にこの1年もあっという間でした。


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西小中台の「日本共産党と語るつどい」


午後は西小中台支部主催の「日本共産党と語るつどい」。初めてこうした場に参加してくださった方もいて、「政党助成金をもらうべきだ」とか「なぜ入党は18歳からなのか」など、なかなか普段は聞くことのない意見や質問をたくさんいただきました。


「共産党やその支持者だけが参加できるようなものではなくて、幅広い人に意見を聞く機会をもっと持ってほしい」という声もありました。貴重なご意見だと思います。くりかえしやっていきたいですね。


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夜は夫婦で食事に出かけ、少しだけクリスマスの雰囲気を味わいました。みなさん、メリークリスマス!

もちつき、議会報告会に新たな仲間も迎えてうれしい一日でした

毎年参加させていただいている作新台地域のお餅つき。地域のみなさんにとっての貴重なふれあいの場です。今年も何回か搗かせてもらいましたが、相変わらずのへっぴり腰ですぐにふらふらになってしまいました。毎年言ってますが真剣に身体を鍛えないとダメですね。


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作新台のもちつき


午後はもりた真弓市議とともにこれも毎年恒例のさつきが丘後援会の議会報告会兼望年会に参加しました。総選挙結果や昨日閉会したばかりの県議会の様子などを報告するとともに、質問もたくさん出され充実したつどいになりました。その後は美味しい料理がテーブルに並び、さらに話題が尽きることなく続きました。浅野ふみ子千葉選挙区予定候補のメッセージも紹介されました。


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さつきが丘後援会の議会報告会兼望年会


夕方は朝日ヶ丘である方のお宅を訪問。支部長さんとともに呼びかけ、新たに日本共産党に加わっていただきました。年金、医療、憲法、若い世代の働き方など様々な問題が話題になりましたが、「今までいろいろな方に支えられてきたが、今度は自分の力を地域に役立てたい」と一歩踏み出してくれたことは本当にうれしいことでした。これを励みに引き続きがんばります。


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国保問題学習会で講演する長友薫輝さん


昨日の夜は社会保障推進千葉県協議会・千葉県保険医協会主催の国保問題学習会に参加。国保の問題ではおなじみの長友薫輝さん(三重短期大学教授)が講演し、いよいよ間近に迫ってきた国保広域化にどう対峙するのかわかりやすく話してくれました。


長友先生はSIB(ソーシャルインパクトボンド)という医療の市場化・産業化につながる新たな動きも全国の自治体で起こっていることを紹介。SIBとは、地方自治体が民間会社と連携し、糖尿病性腎症の重症化予防などの事業を委託して業績評価を行い、その事業が民間銀行が介在して投資の対象になるというものです。すでに神戸市や八王子市などで始まっていますが、地方自治体がこうした事業に乗り出すことの危険性を直視しなければなりません。国保問題の背景にある公的医療費抑制化政策や社会保障の経済波及効果など様々な視点で学べた学習会でした。

12月定例千葉県議会閉会日

12月定例千葉県議会は今日が閉会日。日本共産党からは2016年度決算認定についての討論に丸山慎一議員、議案・請願についての討論に私が登壇しました。


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議案・請願ついての討論を行なう寺尾さとし

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決算認定についての討論を行なう丸山慎一議員


さらに建設会社「岡本組」の元役員とともに東葛飾土木事務所の前所長と前維持課長が逮捕・起訴された官製談合事件に関わって、民進党から県議会としての真相究明の責任を果たすための地方自治法100条に基づく調査権限を付与された調査特別委員会(百条委員会)の設置を求める発議案が緊急上程されました。


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百条委員会設置を求める発議案についての討論を行なう加藤英雄議員


この発議案に対しても加藤英雄議員が賛成討論を行いました。千葉県では2014年に県水道局職員、2012年に銚子土木事務所次長が官製談合防止法違反の容疑で逮捕・起訴されるなど、この数年間だけでも職員と業者の癒着、官製談合事件が相次いでいます。


県はそのたびに再発防止、コンプライアンスの徹底を叫びますが、何の歯止めにもなっていません。県の「コンプライアンス基本指針」では、「利害関係者にある者と接するにあたっては、会食、贈答品の授受、遊戯等いやしくも職の信用を失墜し、県民の不信、疑惑を招くような行為は厳に慎むこと」とあるだけで、あとは職員の自覚・倫理観に任せられています。


国家公務員の場合では、利害関係者との会食においては割り勘であっても「自己の飲食に要する費用が1万円を超える時は…倫理監督官に届け出なければならない」とされています。地方公務員は別という理屈は成り立ちません。県の「談合情報マニュアル」には官製談合を想定した規定がないことも問題です。


そして10数年前から、逮捕された県職員と建設会社の元役員、東葛地方選出の自民党県議が複数参加して「囲む会」を行っていたというマスコミ報道に照らせば、県議会として真相究明に責任を果たさなければ県民の厳しい批判を免れません。ところが発議案は自民党・公明党の反対によって否決。今回の事件の重大性に対する無感覚ぶりをさらけ出しました。


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再生土についての申し入れを行う県議団と椎葉かずゆき千葉県副委員長


議会終了後には県議団として、県が新たに策定を進めようとしている「再生土等の適正な埋め立ての確保に関する条例骨子素案」に関する緊急の申し入れを行いました。再生土(改良土)とは建設汚泥を中間処理し、埋め立て用資材としてリサイクルしたものですが、この間県内各地で環境基準を大きく上回る再生土の埋め立てによって、住民が悪臭などの被害に苦しむ事例が起こっています。


県も条例制定に乗り出しましたが、茨城県や県内各市で再生土埋め立ての禁止に踏み出しているもとで、まったく住民の苦しみに応えるものとなっていません。現状では再生土の埋め立ては禁止する以外にはありません。条例に盛り込むとともに、市町村への意見照会(1月10日まで)を1月末までに延期するとともに、広範な県民に対して説明会などを行い、その意見を条例に反映させることを求めました。


この点でも、県は再生土を禁止している茨城県などに対して、「禁止しないよう呼びかける」などと常任委員会で答弁しており、地方自治の原則を無視した異常な姿勢を示しています。県民の利益を最優先にするよう抜本的な転換をはからなければなりません。新たな課題が山積みです。

決算特集号の県議会報告をお配りしています

朝の駅頭宣伝の冷え込みが厳しくなりました。終わる頃には足先の感覚がなくなるほど。しかし憲法、北朝鮮、沖縄、社会保障など訴えたいことはたくさんあります。


そして明日閉会日を迎える千葉県議会。議案・請願などの討論・採決が行われるとともに、官製談合事件の真相究明を巡る議会の対応についてなど最後まで流動的な状況です。さらに12月議会では昨年度の決算認定についても議題になりますが、この間決算審査特別委員会で審議してきた内容を日本共産党千葉県議団の県議会報告でお知らせしています。


県議会報告決算特集1面
県議会報告1面

県議会報告決算特集2面
県議会報告2面


県立学校の老朽化対策や児童相談所の一時保護施設の過密化、県職員の長時間労働、交通安全対策など県民の命を守る県政の実現とともに、不要不急の巨大開発の浪費や企業立地補助金など大企業優先の政治からの転換を訴えています。税金の使い方の歪みを正せば県民の願いに応える県政を実現できます。街頭で配布していますが、お読みになりたい方はご連絡ください。

生活・法律相談と「安倍改憲NO!市民アクション花見川」のキックオフ行動

12月19日。今日は寺尾事務所定例の無料生活・法律相談日でした。今日もなかなか複雑な相談が寄せられましたが、今後の展望が見えたものもありました。


無料生活・法律相談の相談日は毎月第3火曜日。14時~16時の間で一組30分、要予約です。お申込み・問い合わせは寺尾事務所(043-305-4922)までお気軽にご連絡ください。


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さらに定例の19日行動として、「戦争法廃止!花見川区民の会」を改称して発足した「安倍改憲NO!市民アクション花見川」としてのキックオフ行動も行われました。来年5月までに3000万人を目標に行なわれている憲法9条を守るための署名運動です。小松実前県議など19人の参加者が集い、JR幕張駅の南口と北口でそれぞれ署名への協力を呼びかけました。


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花見川区での目標は区民4人に1人の45000筆。冷たい風も吹くなか、なかなか足を止めて署名に応じてくれる人はいませんが、終わってみれば1時間ほどで27筆の署名が寄せられました。特に高校生など若者が「友だちが戦争に行くことになったら嫌だから」と署名してくれたことは印象的です。平和を願う思いを励ます取り組みにもなりました。


45000筆までの道のりはまだまだ長いですが、この目標を達成すれば世論は大きく動き、改憲にストップをかける力になることは疑いありません。さらにとりくみを加速させたいですね。

健康診断から治安維持法国賠同盟千葉市支部役員会まで充実した一日

今日は健康診断をやりまして、身体測定から始まって採血、心電図、レントゲン、腹部エコー、胃バリウム検査とメニューを消化しました。何回やっても気分のいいものではないですが、こればっかりはしっかり検査しないといけません。


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𠮷松美津代さんと


午後からは中村きみえ市議事務所で千葉西ケアマネジャー事務所の主任ケアマネを務める𠮷松美津代さんから介護の実態や要望をお聞きしました。


もともと薬剤師として働いていた𠮷松さんですが、「薬剤師も在宅について知らないとダメだ」と言われて往診に同行し、食事や入浴すらまともにできない地域の人たちを目の当たりにするなかで、「生活を立て直さないと病気は治らない」と介護の仕事を志します。様々な苦労を重ねながら独立してケアマネ事務所を開設し、利用者の立場に立ったケアマネジメントの推進のために日々努力されています。


「我が事・丸ごと地域共生社会」「地域包括ケアシステム」などスローガンばかりが叫ばれ、現場の実態が追い付いていない現状についても詳細に伺いました。今後に生かしていきたいと思います。


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幕張駅前の「三角地帯」。ベンチやプランターなどが置かれます。


その後、中村市議とともに幕張駅前の空き地である「三角地帯」が整備されることになり、現地を見てきました。中村市議が地域のみなさんと要望を重ね実現したものです。さらに幕張本郷で交通問題について自治会長さんからお話を伺い、夜は治安維持法国賠同盟千葉市支部の役員会でした。ここでも侃々諤々議論が尽きません。疲れましたが充実した一日でありました。

第10回目の「まあぶる寄席」も大笑いでした

今日は午前中に花園地域で訪問活動を行った後、午後は年2回のお楽しみ。花見川区日本共産党後援会主催の落語会「まあぶる寄席」でした。


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席亭の小松実前県議


2013年の東京都議選投票日から始まったまあぶる寄席。それから回数を重ねて今回が記念すべき10回目。席亭の小松実前県議は「まあぶる寄席開始とともに日本共産党の躍進を重ねてきたが、総選挙では残念ながら後退しました。しかし掲げたもう一つの目標である『市民と野党の共闘』は大きく前進しました。また今日からまあぶる寄席とともに新たな前進を始めましょう」と呼びかけました。


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挨拶する寺尾さとし


伊藤二悦花見川区後援会長とともに私もご挨拶。その後、まずはまあぶる寄席初登場の宮平早苗さんによる「南京玉すだれ」、続いておなじみ百楽庵金一さんの「目黒のさんま」と久寿里菊之助さんの「七度狐」、仲入りを挟んで宮平早苗さんが「サーナ」として再登場しマジックを披露、トリはこちらもおなじみめずらし家芝楽さんの「幾代餅」でした。


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百楽庵金一さん

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久寿里菊之助さん

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マジックを披露するサーナ(宮平早苗)さん

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めずらし家芝楽さん


いつもながらの大笑いでおおいに楽しませていただきましたが、たとえば最後の出演者の意味である「トリ」が出演料をすべてとって他の出演者に割り振る役回りから来ていること、トリを務める人が最後に寄席の照明であるろうそくの芯を打って火を消すことから「真打ち」という言葉が生まれたことなど勉強になることしきりでした。


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最後に花束を受け取る出演者のみなさん


私たちが普段何気なく使っている言葉にも隠された意味があったり、日本語の奥深さを学べるのも落語の魅力です。最後は10回を記念して小松席亭から出演者のみなさんに花束が贈られ、サーナさんのマジックによって花束が4つに増えました。


再来年のいっせい地方選挙と参議院選挙の躍進に向けて、さらに末広がりにまあぶる寄席を発展させていきたいですね。出演者のみなさん、ご参加のみなさん、どうもありがとうございました。

千葉県議会健康福祉常任委員会その2

昨日の千葉県議会健康福祉常任委員会では、障害者の生活と権利を守る千葉県連絡協議会(障千連)から出された「くらしの場の拡充と医療費助成の改善をもとめることについて」の請願も審議されました。


請願はグループホームや障害者支援施設、障害児入所施設など障害者のくらしの場の拡充と県の重度心身障害者医療費助成制度の改善を求めるものです。


県はこの3年間で1200人分のグループホーム整備という目標を超過達成しましたが、待機者の数は197人(2015年)から175人(2017年)とあまり減っていません。「見込みを上回って希望者が多かった」と言いますが、次期障害者計画(素案)の目標でもやはり1200人となっており教訓が生かされていません。


また障害児入所施設、特に重症心身障害児など医療的ケアが必要な児童のための医療型障害児入所施設については、待機者数が36人(2015年)から59人(2017年)と1.5倍以上に増えているにもかかわらず、次期計画での定員増はゼロとなっています。県は「ニーズ調査を行ったうえで対応していきたい」と答えましたがニーズがあるのは明らかです。「待機者数が急増しているのに動きが遅すぎる。速やかに検討すべきだ」と要望しました。


長年の運動によって2015年8月から実現した重度心身障害者医療費助成制度の現物給付化(医療機関窓口での無料化)ですが、県は現物給付化に伴って通院1回、入院1日あたり300円の一部負担金を導入するとともに、65歳以上で新たに重度障害者になった方は後期高齢者医療制度で対応することとし県制度の対象外としました。透析患者の方は7割が65歳以上で透析治療を始めるため制度から弾かれてしまいます。


今年1月に県が行った影響調査では、昨年度一部負担金の総額は3.42億円、全体の6割が住民税非課税世帯で無料になっているものの負担月額1000円~3000円が5800人(13%)、3000円~6000円が966人(2%)、6000円以上が1142人(3%)にも上ることが明らかになりました。せっかく現物給付化を実現したにもかかわらず、障害者のみなさんに3億円を超える新たな負担を押し付けたのです。


全国では一部負担金を徴収せず(関東近県では茨城県、群馬県など)、年齢制限を行っていない県もあります。千葉県では対象外になっている精神障害者を助成対象にしている県も25県に上っています。影響調査をふまえ必要な改善を求めるとともに、そのためにも請願を採択すべきだと訴えましたが、自民党、公明党などの反対で不採択となりました。


常任委員会では他にも県循環器病センターや国際医療福祉大学の問題などについて取り上げました。改善を図らなければならない課題は山積しています。引き続きがんばります。

千葉県議会健康福祉常任委員会その1

千葉県議会は今日から常任委員会審議が始まり、所属する健康福祉常任委員会が開かれました。


健康福祉部関係では、来年度からの国民健康保険都道府県単位化(広域化)に関わって「保険給付費等交付金」と「事業費納付金」についての条例制定の議案が出されました。


国民健康保険(国保)の広域化によって、それまで各市町村が県に納付金を納める代わりに県は医療給付費をはじめとする交付金を交付します。千葉県では交付金の規模が約4300億円、納付金の規模は約1800億円です。


納付金は各市町村の医療費水準と所得水準に基づいて算定され、医療費を多く使ったところ、所得水準が高い市町村ほど多くの納付金が課されることになります。


しかし11月に発表された来年度標準保険料の試算では、2016年度比で全県平均で1214円(1.2%)の引き上げとなるとともに、保険料伸び率を一定以下に抑える激変緩和措置を行っても31市町村で最大の3.2%増にそろえられ、それぞれ3000円から4000円程度の引き上げということになりました。


11月に策定された国保運営方針(案)では、「策定の背景」という項目が追加され、国保は「社会保障制度の中核である国民皆保険制度を支える重要な基盤」であるとともに、「無職者・非正規雇用労働者等の低所得者の加入者が多い、年齢構成が高いこと等により医療費水準が高い、所得に占める保険料負担が重い」となどの文言が盛り込まれました。


こうした構造問題の解決のための広域化であるはずなのに、圧倒的多数の市町村でさらなる保険料の引き上げが強いられるのでは何のための広域化なのかということになります。


しかも今回の試算についても、比較対象の2016年度保険料には本来含まれている各市町村の法定外繰入や財政調整基金の繰り出しがなかったこととする「理論値」として計算されています。それらは一人当たりで6600円ほどにもなり、各市町村が独自に行っている財政投入がなくなれば8000円もの引き上げになります。


どちらにしても保険料が大幅な引き上げは確実であり、国による抜本的な公費拡充抜きにこのまま広域化を進めることは許されません。両議案に反対し、県が責任を持って保険料抑制をはかることを求めました。


長くなったので続きはまたの機会に。

県循環器病センターが統合?

12月定例千葉県議会は今日が本会議質問最終日。明後日からは各常任委員会の審議が始まり、所属する健康福祉常任委員会は15日金曜日です。


県幹部職員が逮捕され県議の関与も疑われる官製談合事件については、県議会として百条委員会を設置するよう引き続き求めています。22日の閉会日まで予断を許さない状況です。


今議会では他にも様々な問題が起こっています。11月27日に開催された市原地域保健医療連携・地域医療構想調整会議(調整会議)では、市原市にある県循環器病センターについて、今後のあり方を検討するという方針が突然出されました。千葉市にある県救急医療センターと県精神科医療センターを統合し、2021年を目途に整備する「(仮称)千葉県総合救急災害医療センター」に、循環器病センターも統合することを検討しようというのです。


循環器病センターは脳・心疾患など循環器疾患に対応する高度専門医療を行うとともに、地域の中核病院として幅広い一般診療も行っており、地域になくてはならない病院です。


有識者、医療関係者、地域代表からなる「千葉県循環器病センターのあり方検討委員会」を設置し、今後のセンターのあり方について議論を行うといいますが、6月に策定されたばかりの「千葉県立病院新改革プラン」にはそんなことは一言も書かれていません。循環器病センターについては「将来的な専門医療と地域医療のそれぞれのあり方については、千葉県全域的な視点と当該医療圏の状況をふまえて検討することが求められています」とあるだけです。


にもかかわらず検討委員会の立ち上げに伴い、県は現在進めている総合救急災害医療センターの基本設計を中止することまで決めてしまいました。早ければ3年後にも循環器病センターは廃止・統合するというのですからとんでもないことです。地域住民にとっても「寝耳に水」の今回の方針、とてもまともに検討されたものとは思えません。少なくとも早急な結論を出すことのないよう求めます。

「ナマ志位トーク!in花見川・まるごと日本共産党」は大盛況でした

大盛況だった「ナマ志位トーク!in花見川・まるごと日本共産党」。


日本共産党第3回中央委員会総会で呼びかけられた日本共産党について丸ごと知ってもらうためのつどいの開催。どんな質問にも答えますということで、志位和夫委員長を迎えてのつどいが行われました。


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中村きみえ市議が開会あいさつ、もりた真弓市議が閉会あいさつを行い、私は幕張生活支援センター・からたちの門脇めぐみさんとともに司会を務めました。


はじめに会場のみなさんへ日本共産党と志位さんについて聞く〇クイズ。「日本共産党の女性地方議員数は断トツの第1位である」(答えは〇。10月時点で997人です)、「志位さんは40歳の若さで書記局長になった」(答えは。さらに若い35歳でした)などで頭をほぐしつつ、まず志位さんからあらためて総選挙のたたかいをふりかえり、市民と野党の共闘の発展と日本共産党の躍進をいかにかちとるかという角度で発言しました。


続いて会場のみなさんに「日本共産党は党名を変えたほうがいいと思いますか?」「日本共産党は何となく近づきづらい?」などのアンケートを〇で行い、志位さんが答えました。さらに事前に寄せていただいた質問、会場からの質問にも答え2時間余りのトークがあっという間に過ぎていきました。


「日米安保条約は必要?」→「日本にいる米軍は日本を守っていない。安保条約は廃棄するが私たちは反米ではない。マルクスとリンカーンが手紙のやりとりを行っていたように、世界で最初の民主共和制を実現したアメリカと友好条約を結ぶ」


「日本共産党はソ連や北朝鮮、中国のような一党独裁を狙っているのでは?」→「資本主義時代に発展した自由と民主主義はすべて守りさらに発展させるのが私たちがめざす未来社会。一党独裁など一切考えてません」


他にも「奥さんとのなれそめは?」「(志位さんが評価していた)ゴジラの音楽はどこが素晴らしい?」などプライベートに関わる質問も出され、文字通り何でも答えていただきました。


市政要望アンケートに回答してくれた高校生など若いみなさんも参加してくれ、終了後には新たに日本共産党に入ってくださる方も生まれました。本当によかったです。


こうしたつどいはもっともっと無数に開いていきたいですね。志位さん、参加されたみなさん、準備されたみなさん、どうもありがとうございました!

検見川地域後援会「松風会」のつどい

今日は午後から夜までみっちり地区委員会の会議。先日開かれた日本共産党第三回中央委員会総会について時間をかけて議論しました。


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そしてお昼は検見川地域後援会「松風会」のつどい。地元の中村きみえ市議とともに参加し、選挙結果や県政について報告しました。


中村市議からも終わったばかりの市議会代表質問の様子を交えて報告。307億円もかけて進めようという新市庁舎建設や、千葉競輪場の建て替え、稲毛海浜公園や千葉神社周辺の開発など、「住民福祉の増進」という自治体本来の役割を投げ捨て開発会社化している千葉市の実態を怒りを込めて告発しました。


その一方で重度心身障害者向けの福祉手当を削減したり、子どもにとって問題のある環境に保育所設置を進めるなど、まったく向いている方向が逆です。


定時制高校の夜間給食廃止など教育・福祉を切り捨てる県のあり方もひどいものですが、「安倍政権から命と暮らしを守れ」という運動を起こしていかなければとあらためて実感しました。


今日は参加人数は少なめでしたが、ざっくばらんに様々な質問や意見を聞くことができました。準備されたみなさん、どうもありがとうございました。

官製談合事件の真相解明のために百条委員会の設置を

千葉県議会本会議3日目。今日も各会派の一般質問が行われました。お昼休みには議会棟1階ロビーで恒例の千葉交響楽団によるミニコンサートも行われ、しばし幸せな時間を過ごしました。


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千葉交響楽団によるお昼休みのミニコンサート


さて一昨日に日本共産党が議長に申し入れた、官製談合事件の真相究明のための百条委員会設置の要望が事態を動かし始めています。民進党も同様に議長への申し入れを行い、マスコミも相次いで報道しました。


今日の朝日新聞には、官製談合事件で逮捕された建設会社の元役員が同じく逮捕された県職員2人と今回の事件にかかわる入札の数週間後に料亭で会食した際、東葛地方選出の自民党県議が同席していたことが報道されています。


元役員は県職員2人ととともに10年ほど前から「県議を囲む会」を開いてきましたが、この間報道されていた「囲む会」の県議とは別の県議だということです。


会食には県の流山区画整理事務所と柏土木事務所の幹部も同席していたとされ、事件への関与が疑われる人物がどこまで広がるのかという状況です。


「囲む会」も会食も会費は5000円。しかしこの料亭の夜の飲食代には足りないといいます。誰が差額を支払ったのか、そもそも何のための会食や「囲む会」だったのか、疑惑は深まるばかりです。


百条委員会は関係者の証言や資料提出を求めることができ、正当な理由なく拒否したり虚偽の証言を行えば罰則もあります。自民党を含め各会派が必要だと認め議決すれば設置することができます。議会として責任を果たさなければいけません。

岡田幸子議員が代表質問を行いました

千葉県議会は今日も代表質問が行われ、日本共産党から岡田幸子議員が質問に立ちました。


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代表質問を行う岡田幸子議員


まずはじめに森田知事の政治姿勢について質問。総選挙中に自民党候補の応援に立った際、知事は「安全保障をしっかりやってくれる人を応援したい」と述べましたが、その具体的な中身とは何なのか。北朝鮮に対する軍事力行使も辞さないというトランプ政権を支持する安倍政権のような軍事力による威嚇や行使の方向なのか、それとも憲法9条を生かした平和外交なのか、明確な答弁を求めましたが「外交・安保は国の専管事項であり、国においてしっかりとやってもらいたい」と言うばかり。あいかわらず自らの考えは述べません。


働き方の問題では県庁で働く非正規職員の問題を取り上げました。知事も加わる「公労使会議」で、非正規労働者の正社員化をめざす「ちば働き方改革共同宣言」を打ち出しているにも関わらず、県庁内(知事部局)ではこの10年で正規職員が1134人も減らされた一方、非正規職員は250人増えて全体の15.4%を占めるまでになっています。


非正規職員(嘱託)は1年ごとに更新を繰り返し最大で3年、専門性の高い業務でも5年で雇止めです。あらためて別の部署に移れたとしてもキャリアは中断されます。岡田県議は「20年働いても手取りは15万円にも届かない。ボーナスも退職金も1円ももらえない」という非正規職員の声を紹介し、期限の定めのない雇用への転換を求めましたが、県は「必要な役割を果たしているが、長期に渡って継続していくことには留意すべき」と冷たく言い放ちました。


有給休暇については来年度から正規職員同様に雇用開始日から付与できるよう準備を進めているということで重要ですが、出産休暇、育児時間などについては無給のままです。これでは「オール千葉で働き方改革、正社員化を進める」という共同宣言の内容があまりにも空虚に響きます。


教育の問題では、毎年県立学校から改善の要望が寄せられている老朽化した施設について、「剣道場の床がささくれだっている」「駐輪場や渡り廊下の屋根や支柱が錆びて穴があいている」など、具体的な事実を示してすべてに応えるように求めましたが、県教委は「要望には優先順位をつけて対応している」と言うだけ。2600件を超える毎年の改善要望に対して応えているのは600ヶ所余りにすぎません。生徒の命や安全に関わる問題という認識があるのか、強い憤りを覚えました。


来年度からすべての定時制高校の夜間給食の廃止を決めたことについても、「喫食率の低下」「生徒たちの就労状況、生活リズム、食へのニーズなど環境の変化に夜間給食が対応しなくなっている」と言うばかり。コンビニやスーパーなど周辺にいくらでも買うところがあるにもかかわらず、7割を超える生徒が夜間給食を利用している高校の実態を示してもまともに答えません。結局いまでも少ない教育予算をさらに削減するために子どもたちを犠牲にすることに他なりません。


雇用でも、教育でも、福祉でも、弱い立場にある人たちから切り捨てていくあまりにも無慈悲な県政ではないでしょうか。強いものがますます富み、弱いものがさらに虐げられていく、まさに安倍政権と歩調を合わせるようです。こんな県政で本当にいいのか、広く県民に知らせ転換を求める運動を起こしていかなければなりません。


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請願提出のために日本共産党控室を訪れた障千連と社保協のみなさん


お昼休みには障害者のくらしの場の拡充と医療費助成の改善を求める請願提出に、障千連と県社保協のみなさんが控室を訪れました。今日の質問の全文は日本共産党千葉県議団ホームページに近日中にアップされます。ぜひご覧ください。

千葉県幹部職員による官製談合事件の再発防止のために、議長と知事あての申し入れを行いました

12月定例千葉県議会は今日から本会議質問が始まり、自民党と民進党の代表質問が行われました。


お昼休みには11月23日に県幹部職員2人が逮捕された東葛飾土木事務所の官製談合事件について、日本共産党県議団として小高伸太議長に緊急の申し入れを行いました。


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小高伸太議長(左)に申し入れを行う日本共産党県議団


土木事務所の所長と維持課長が公共工事の入札情報を業者に漏らしたとして逮捕された今回の事件ですが、その後のマスコミ報道では共犯として逮捕された建設会社の元役員が10年前からくりかえし県議や県幹部職員と高級料亭で会食を開いていたことが明らかになっています。日常的に県幹部職員と業者が癒着し、そこに県議も関与していたとなれば極めて重大です。


県の「コンプライアンス基本指針」では、会食を含む利害関係者との交際について「厳に慎むこと」と定めていますが、これもまったく形骸化していたことになります。


議長あて申し入れ
議長あての申し入れ文


小高議長には、①県に対して、事件の全容を徹底的に調査し、その結果を県民に公表することを求めること、②県に対して、第三者の検証による万全な再発防止策を講じるよう求めること、③地方自治法100条にもとづく特別委員会(百条委員会)を設置し、県議会としても今回の談合事件の全容を明らかにし、県民からの信頼を回復すべく責任を果たすこと、の3点を要請しました。県に対しても森田知事あてに同趣旨の申し入れを行いました。


県民の感覚とはあまりにもかけ離れた事件。不正根絶のために徹底した取り組みが必要です。

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