寺尾さとしのブログ

日本共産党元千葉県議会議員・寺尾さとしのブログです。日々の出来事、出会った人の声、感じたことなど発信していきます。お気軽にお付き合いください。

2016年10月

<プロフィール>
1976年静岡県静岡市生まれ。民青同盟千葉県委員会勤務を経て、日本共産党元千葉県議会議員。市民と野党の共闘で自公政権を終わらせ、国民・県民の声が届く政治を実現するために日々奔走中です!

県立障害者高等技術専門校を視察しました

10月も最終日。今日は午前中に県立障害者施設「袖ヶ浦福祉センターの存続と充実を求める会」の会議、そして午後は千葉市緑区にある県立障害者高等技術専門校に丸山慎一県議とともに視察に伺いました。


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1982年に開校した同専門校は、障害のある方を対象とした職業訓練校です。こうした障害者高等技術専門校は全国に19校ありますが、そのうち県が設置し、直接運営している県立県営の障害者専門校は6校のみです。


訓練コースは、主に身体障害者を対象とした「DTP・Webデザインコース」「福祉住環境デザインコース」「PCデザインコース」と主に精神障害者を対象とした「職域開拓コース」の第一課、主に知的障害者を対象とした「基礎実務コース」「短期実務コース」の第二課があります。また発達障害の方や各障害手帳がない方でも医師の意見書があれば入校できます。半年間の短期実務コース以外は1年間ですが、途中で就職が決まれば就職退校ということもあります。説明を聞き、障害者のみなさんの能力開発、就職支援にいかに重要な役割を果たしているかがよくわかりました。


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現在はそれぞれのコースであわせて59名の方が学び、建築設計、簿記、印刷物やWebデザイン、ワード、エクセルなどのパソコン操作など専門的な知識・技術を習得しています。いくつか作品も見させていただきましたが、1から勉強してわずか半年程度でここまで専門的な技術を身につけることができるのかと感嘆しました。


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一方、開校当初は身体障害者のみを対象とした施設で全寮制だったため定員60人の立派な寮がありますが、現在の入寮者は4名のみとのこと。少しもったいない気もしました。


昨年度の就職率は88%と高い成果を誇っていますが、一人ひとりの修了者をフォローするのは大変な苦労もあるそうです。聞けば、就職支援の担当は一課、二課で一人ずつしかいないとのこと。「もっとマンパワーがあればきめ細やかなフォローができる」と話していました。ぜひ県として支援を強めたいと思います。山中校長はじめお忙しいなか対応してくださったみなさん、ありがとうございました。

幕張コミュニティまつりに参加、真剣な訴えを広げて

早いもので10月最後の土曜日です。今日の午前中は中村きみえ市議とともに幕張コミュニティセンターで行われたコミュニティまつりへ。


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大正琴の発表や押し花の展示な地域のみなさんが日頃の活動の成果を披露していました。いつもながらその見事さに驚かされます。じっくりと見る時間はありませんでしたがしばし堪能しました。


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その後、中村市議と幕張地域のTさんとともに訪問活動。この間選挙で応援してくださっている方に「ぜひもう一歩力を貸してもらいたい」と訴えました。置かれている条件は様々ですが、どなたも真剣に受け止めていただき今後につながる行動になりました。


まだまだこちらの真剣な呼びかけを待っている方がたくさんいます。なかなか時間がありませんが行動を組んでいきたいと思います。

オスプレイはいらない!11月13日は木更津へ!

11月13日の「オスプレイいらない!県民大集会」が迫ってきました。


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24日に初めて木更津駐屯地に飛来し、騒音測定も行われましたが、抗議活動に参加した人によれば「大きさもさることながらお腹に響くような異質の音だった」ということです。


試験飛行を行う際の飛行ルートも「可能な限り海側(西側場周経路)を使う」ということですが、協定を結ぶ予定はなく結局は米軍次第です。地元への丁寧な説明を行なうといいながら住民向けの説明会はいまだに行なわれていません。


防衛省は「木更津での定期整備は沖縄の負担軽減に資する」と言いますがとんでもないことです。木更津で定期整備がされても沖縄での訓練は引き続き行われます。むしろ全国に被害を拡大するだけです。木更津では従来のCH47ヘリコプターに加えてオスプレイの騒音が加わり、基地周辺の住民のみなさんには大きな負担です。


3500キロを超える航続距離を誇り、スピードも桁違いに早いオスプレイ。この機体を日米で一体的に運用することがどう日本の平和に寄与するのか。まったく見えてきません。


「危ないものは危ない」「いらないものはいらない」ーはっきりと声を上げるときではないでしょうか。11月13日の午後1時からぜひ木更津市吾妻公園に集まりましょう!

来年3月の千葉県知事選挙に向けて明るい会のみなさんと県庁前宣伝にとりくみました

今朝は県庁前宣伝。憲法が生きる明るい千葉県をつくる会(明るい会)に結集する各団体のみなさんと来年の県知事選挙で森田健作県政の抜本的転換をと訴えました。


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昨日自衛隊木更津駐屯地に飛来したオスプレイの問題、森田知事の改憲後押し姿勢などとともに、財政力の豊かさは全国4位でありながら医療・福祉にかかわる指標は軒並み全国最下位クラスであること、医師・看護師不足が深刻なのに県自ら県立病院つぶしを進め、県立看護師養成校の定員を半減させてきたことなどを告発しました。


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来年3月の県知事選挙に向けて、千葉県でも市民と野党の共同の候補を擁立しようという動きが発展しています。前回の知事選挙に立候補した三輪定宣さん(千葉大学名誉教授)が呼びかけ人になって発足した「千葉県政懇談会」には5政党・会派が賛同しているそうです。


新潟県知事選挙の結果に表れたように、県民にとっての争点が明確になり、野党と市民が力をあわせれば勝利の可能性は大きく広がります。「住民福祉の増進」という自治体本来の役割を果たす千葉県政の実現を今こそ。力を込めました。

寺尾事務所で国保、医療・介護の学習会に取り組みました

ついにオスプレイが千葉県へ。


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今朝、来年1月からのオスプレイの定期整備拠点化が狙われる陸上自衛隊木更津駐屯地にオスプレイが飛来しました。早朝にも関わらず多くの県民が「オスプレイいらない」と抗議活動に取り組みました。戦争法の具体化や憲法改悪の動きと一体のオスプレイ配備と定期整備拠点化、千葉県上空を自由勝手に飛び回るなど許されません。11月13日の県民集会の成功がいよいよ重要です。


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そして今日は寺尾事務所で、花園支部主催による「どうなる国保、医療・介護」と題する学習会でした。千葉市でも所得200万円の2人世帯で年間30万円近くの重い負担になっている国保料。jこの5年間で5万円以上引き上げられています。年金生活者や低所得者が多く、財政的に厳しくならざるを得ない国保の構造的な矛盾は2018年度からの都道府県単位化によっても解決せず、さらなる保険料引き上げや差し押さえなど滞納処分の強化につながること、年金・医療・介護などあらゆる分野での社会保障改悪を狙う政府の狙いなどについて話しました。


要介護1、2の「介護保険外し」(生活援助サービスの市町村事業への移行)を狙っていた政府は、厚労省の審議会のなかですら激しい反発を受け断念。ところが今度は要介護度に応じて自己負担率を引き上げ、軽度者の利用料は2割、3割になどという改悪を狙っています。とにかく介護給付を削減し、社会保障予算を圧縮しようというなりふり構わないやり方です。


大企業や高額所得者への負担を求めず消費税頼みの社会保障財源策や、巨大開発などの無駄遣いをそのままにしておいては展望はありません。高すぎる国保料の「協会けんぽ並みの引き下げ」には少なくとも1兆円が必要だと言われていますが、2013年~2015年の3年間の法人税減税(実効税率の引き下げや研究開発減税などの優遇税制)分は3兆円超えでおつりがくるほどです。


参加者からも「この問題は急いでまわりに知らせなければ」という声が相次ぎました。この間集めてきた国保料引き下げの署名もあらためて力を入れて取り組もうとなりました。こうした機会を無数に持っていきたいですね。

花見川区民まつり、幕張・検見川健康まつりに参加しました

東京と福岡の衆院補選は残念ながら野党統一候補の勝利はならず。しかし市民と野党の共闘の流れは衆院小選挙区単位でも大きく発展しました。総選挙を見据えて千葉でも加速させたいですね。


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秋晴れの今日は第24回花見川区民まつりへ。中村きみえ市議、もりた真弓市議とともにそろって参加しました。開会式のあと会場内をまわり、社会福祉協議会や子ども会など各種団体のブースでご挨拶しました。フリーマーケットでは毎年出店しているさつきが丘9条の会のみなさんも。この日を目当てに毎年買いに来てくれるお客さんもいるそうです。区内最大のイベントとして世代を超えて交流できる貴重な場です。


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その後は中村市議とともに幕張小学校で行われている「幕張・検見川健康まつり」に参加しました。千葉健生病院や健康友の会、千葉土建や千葉西民商などで構成する実行委員会が毎年開いています。地域で力をあわせて命や健康を守ろうというおまつりらしく、健康相談や体力測定、骨密度チェックなど健康に関わるコーナーもたくさん。ステージプログラムはうたごえや地元の神田外語大学のみなさんによる「よさこいソーラン」など盛りだくさんの内容でした。


会場内ではこうした機会にしかなかなか会うことができない方々ともご挨拶することができ、どちらのおまつりでも食べきれないほどの美味しいものを持ち帰りました。しばし幸せな時間を過ごしました。

さつきが丘の朝市宣伝、歓迎昼食会、千葉市戦没者追悼式に参加しました

鳥取県で最大震度6弱の大きな地震、その後も余震が相次ぎ心配です。日本全国どこでも大規模な地震災害が起こる可能性があります。防災・減災などの備えとともに、起こった時にどうするのかについてもこの間の経験によく学ばないといけません。


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さて今日はまず、久しぶりにさつきが丘の朝市宣伝へ。もりた真弓市議とともに訴えました。到着するとびっくり、なんと今まで見たことがないくらいの長蛇の列ができていました。野菜の値段が高騰しているなか少しでも安いものを求めるのは当然ですがここまでとは。しかしおかげで並んでいる人にはじっくりと聞いてもらうことができ、新潟県知事選挙の結果について訴えている時には多くの方がうなずいていました。


その後、先日の県営住宅家賃減免相談会で相談を受けた方の減免申請に同行し、お昼は朝日ヶ丘支部に新たに加わった方の歓迎昼食会にお邪魔しました。みんなでお寿司や焼きそばなどを囲みながら暖かい雰囲気のなかで和やかに歓迎しました。


午後は千葉市戦没者追悼式へ。先の大戦から71年、七夕空襲など千葉市でも大規模な空襲があったことを悼みました。


慌ただしく日々を過ごしているうちに10月ももう半ばを過ぎました。意識しないとあっという間に過ぎてしまいますね。

高江に派遣されている機動隊員の「土人」発言は絶対に許されません

沖縄県の東村高江で進むヘリパッド建設工事に全国から派遣されている機動隊。大阪府警から派遣された機動隊員が抗議活動をしている市民に対して「土人」という暴言を吐いた問題は、絶対に許されることではありません。警備にあたる機動隊員の沖縄県民に対する思想が表れています。


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沖縄には警視庁をはじめ、神奈川県警、愛知県警、大阪府警、福岡県警、そして千葉県警からも機動隊が派遣されています。県警に派遣期間、派遣人数、具体的な業務などを聞いても、出てきた資料はまったくの黒塗り。帯同装備品も明かしません。沖縄県からの援助要求に基づいて派遣したといいますが、どのような経緯で派遣を決めたのかもわかりません。こんなことで「業務は適正に行われている」と言われても納得できるわけがありません。


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千葉県警には「そんなことのために我々の税金を使わないでほしい」「千葉の警察官にあんな醜い行為をさせるのをやめさせてほしい」「沖縄に派遣した機動隊をすぐに引き上げてください」など厳しい反対の意見が寄せられています。


日本共産党沖縄県議団は県に緊急の申し入れを行い、機動隊を撤退させ、事態が落ち着くまでの間の工事中止を求めました。最低限、まずやるべきことです。沖縄県民をどこまでも侮辱するのはいい加減にやめてほしい。

県営住宅家賃減免相談会を開催、千葉県がんセンター、千葉県乳児院を視察しました

今日の午前中は中村きみえ市議とともに幕張県営住宅にお住いのみなさんに向けた「家賃減免相談会」を、幕張県営住宅からほど近い中村事務所で行いました。千葉県の県営住宅では「政令月収」(生活保護費や遺族年金などがある場合はそれらを加算した額)が67000円以下の世帯では家賃減免ができます。最大で8割減免されます。


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中村事務所での県営住宅家賃減免相談会


事前にチラシをまいていたもののどのくらい相談があるかと思いましたが、最終的には4件の相談が寄せられました。銚子市県営住宅での母子心中未遂事件を受けて、県も家賃減免を促すために家賃決定通知書といっしょに減免のお知らせ文書を配布していますが、今年3月末時点で県内の県営住宅入居者17423世帯のうち、減免を受けているのは2301世帯。1年前に比べて400世帯ほど増えているのは重要ですが、まだまだ対象になりながら減免を受けていない世帯がたくさんあります。必要な書類をそろえて1年ごとに申請しなければならないのも面倒です。今日の相談では「数年前に家賃減免を受けていたが、1年立ったら『働かないとダメだよ』と公社に言われて申請でき なかった」というひどい話も出され、あらためて申請することにしました。なかなかの反響があり、必要な人すべてが家賃減免を受けられるまで続けてお知らせしていこうと思います。


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千葉県がんセンターで


そして午後は、三輪由美議員とともに2ヶ所を視察。まず最初に訪れたのは、この間、腹腔鏡下手術で11人の死亡事故を起こし、その後も「乳がん患者の検体取り違え」「手術時に使用したガーゼの体内置き忘れ」など問題が頻発している千葉県がんセンター。永田松夫センター長、浜野公明医療安全管理室長から説明を受け、その後センター内のいくつかの部門をまわりました。一連の事件、事故を受けてセンターでは、医療安全管理委員会の権限を強化したり、浜野室長はじめ看護師に加えて医師、薬剤師も専従配置にするなど医療安全管理室の体制強化を行っています。


一方で「手術室は7つあるが常勤の麻酔科医は3人しかいない」「検体取り違え事件の際に問題になった手狭な検査室を若干拡張したが、臨床検査技師を一人増員したもののまだまだ足りない」など人員体制の不足が切実な課題です。昨年12月に起こった手術時の止血用の機器(高周波手術装置)の操作ミスの問題についても、臨床工学技士(生命維持管理装置など医療機器の保守点検、操作などを行う専門の職員)の必要な配置ができていないこととの関連もわかりました。医療安全にかかわる職員からの内部通報をしやすくするための取り組みなど様々な課題がありますが、県民の信頼に足る病院として再生できるように支援を強めなければなりません。


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千葉県乳児院で


続いて千葉県乳児院を訪問。内藤秀行院長らから説明を受けました。家庭において養育することができない乳児で、児童相談所が措置した乳児を受け入れる県立の乳児院です。現在の定員は暫定で15人。特にダウン症などの障害を持ち、喘息、副鼻腔炎、心疾患など医療的ケアを必要とする乳児が多く入院していますが、県は2017年度中に民間の乳児院が2カ所開設されることを理由に県乳児院を廃止するという方向を決めています。しかし同程度の定員の民間の乳児院に比べて看護師配置を手厚くし、嘱託医師も県立こども病院から派遣されるなど、県立施設だからこそ可能な職員配置になっています。


そもそも民間も含め県内乳児院の定員は108人ですが、今年10月1日時点で103人が埋まっているなどギリギリの状況です。「家庭的養護」の必要性も言われますが、特に対応が難しく困難な乳児を受け入れる最後の砦として県乳児院の役割は重要です。「日勤も夜勤も精いっぱいの体制で組んでおり、嘱託職員の募集も行っているがやはり正規職員の増員が必要」という要望も受けました。1972年建設という施設の老朽化、狭隘化も深刻です。かけがえのない役割を果たしている千葉県乳児院をこのまま廃止することは認められません。県の方針の抜本的な見直しが必要です。


お忙しいところ対応していただいたそれぞれの施設のみなさんには大変お世話になりました。改善のために議会で力を尽くします。ありがとうございました。

9月定例千葉県議会が閉会しました

9月定例千葉県議会は今日が閉会日。議案・請願、発議案の採決などが行なわれましたが、日本共産党からは岡田幸子議員が議案・請願についての討論に立ちました。


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一般会計補正予算案については、全体で55億円あまりの増額補正になっていますが、県民の安全・安心に直結する事業が減額、先送りになっています。弱体堤防の強化や治水安全度を高める河川改修事業は20河川のうち、12河川事業で減額となっており、中でも成田市にある根木名川および派川根木名川改修事業は当初予算の2分の1に減額となっています。両河川とも昭和40年代からの改修事業で、すでに48年も経過しています。近年気象変動によって、いわゆるゲリラ豪雨や想定外の雨量などが多発し、氾濫や洪水を防ぐための対策は急務です。県民のいのちや安全に直結する事業の先送りは認められません。


公営住宅費も4811万6千円の減額になっていますが、これによって給湯設備の改善ができなくなる団地も。築40年たち、耐用年数を2倍以上過ぎている給湯設備でありすぐにでも改善すべきです。本当に必要なところにはお金を使わず、巨大開発偏重型の当初予算の骨格は変わらない補正予算には反対しました。


請願では建設労働者の労働条件の改善や子ども医療費助成制度の拡充、夜間定時制高校の給食継続を求める請願の採択を訴えました。県として子ども医療費通院助成を中学3年まで求める請願については、今年8月時点で県内市町村全てで中学3年生までの通院助成が行なわれ、その内12の自治体では高校3年生まで実施していることで、県が「市町村や医療機関の動向を見てから」などと言う理屈は通用しなくなっていること、必要額は約31億円であり県の決断一つでできることを訴えました。


請願はいずれも採択にいたりませんでしたが、県としてこれ以上背を向けることは許されないものばかりです。1ヶ月後にはすぐに12月議会が始まります。来年3月の県知事選挙に向けて、森田県政の根本的な歪みを明らかにする論戦に挑みます。

新潟県知事選挙で歴史的勝利!

やりました!新潟県知事選挙で野党統一候補の米山隆一さんが勝利です!NHKの出口調査では、柏崎刈羽原発の再稼働について「反対」が73%に達しました。当初は与党推薦候補が圧勝と言われていた選挙を圧倒的な県民世論と野党の共同の力で覆しました。まさに歴史的勝利です。すごい時代になりました。


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さて文化の秋、芸術の秋ということで、今日の午前中は中村きみえ市議とともに畑コミュニティーまつり、はなぞの文化祭、幕張地区文化祭とまわりました。コミュニティセンターや公民館で活動されているみなさんが様々な展示や発表を行ないます。ステージではダンスや楽器演奏、展示では手芸や園芸、水墨画、地域の歴史についてなどとても多彩でした。地域の豊かな文化を育む公民館はやっぱり直営でなくてはいけません。


午後は花見川団地で訪問活動。訪問するなり「1月に総選挙になるかもしれないものね。安倍さんを何とかしてよ」と激励されたお宅もありました。新潟県知事選挙の結果は本当に大きな励みです。がんばりどきですね。

第5回花見川区革新懇総会-沖縄からのメッセージにこたえよう

「千葉から沖縄へ連帯を」-今日は花見川区革新懇第5回総会。記念講演は「沖縄・辺野古からのメッセージ」として、辺野古新基地建設に反対する抗議船「平和丸」の船長・相馬由里さんが行ないました。


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記念講演に先立って上映されたのは琉球朝日放送のドキュメンタリー「海にすわる~辺野古600日間の闘い~」。10年ほど前の番組ですが、沖縄の人たちがなぜ、どんな思いで基地建設反対のたたかいに立ち上がったのかがよくわかる中身でした。当初は辺野古沖合に建設する予定だった新基地計画が、2005年の日米合意で「大浦湾沿岸を埋め立てV字型滑走路2本、強襲揚陸艦が接岸できる岸壁をつくり辺野古弾薬庫と一体に運営」と変更され、耐用年数200年の最新鋭の基地建設計画が明らかになりました。


辺野古で座り込みを続け、海にも抗議船やカヌーを出して海上で座り込む県民たち。米軍と日本政府に痛めつけられ続けてきた沖縄の人たちがたたかうために身に着けた知恵です。その後辺野古のボーリング調査が強行され、「杭一本打たせない」とがんばってきた相馬さんたちは本当に悔しい思いをしました。ジュゴンが食む藻場には45トンものコンクリートブロックも沈められました。


もともとは千葉県で介護福祉士として働いていた相馬さん。船橋二和病院では中村きみえ市議とも同僚でした。趣味のダイビングを通じて沖縄の美しい海に魅せられて沖縄へ移住。しかし沖縄で介護の仕事を続ける中で、入浴介助中に見つけたある人の肩の傷について聞いたら沖縄戦の時の傷だったことに衝撃を受けたそうです。「戦争だけはぜったいにいけない」という多くのおじい、おばあの声を聞き、平和丸の船長になることを決意します。


「千葉県からも機動隊員が高江に行っている。千葉県のナンバーの車もたくさん見た。車を無理やり止めて検問したり、山の中まで入っていって工事作業を見せないように『人の壁』をつくったり、そんなことを千葉県の機動隊員がやっている。こんな悲しいことはない。高江にヘリパッドができれば今度は千葉県に米軍機が飛んでくる。いっしょに声を上げてほしい」-相馬さんからのあまりにも重い訴えに身震いがする思いでした。


沖縄で問われているのは日本の民主主義の問題です。花見川区革新懇として来年1月、今年2月に続いて沖縄支援ツアーに取り組むことを予定していますが、千葉県でいまこそ大きな運動をつくらなければいけません。


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総会では私も代表世話人として挨拶しましたが、初めて本格的な野党共闘が行なわれた参院選を経て、いま共同の力で政治を変える革新懇の出番だと確認しました。来年1月に総選挙の可能性も指摘される中、小選挙区千葉2区は一つという立場で習志野市、八千代市の革新懇の代表からも連帯のご挨拶をいただきました。県革新懇代表世話人として「一つひとつの一点共闘をつなぎあわせ、政治革新へとつなげる架け橋の役割を果たすのが革新懇」と訴えた小松実前県議、もりた真弓市議もエアコン問題など市政の問題を訴えました。会場で募った沖縄支援カンパも4万円以上集まり、相馬さんに託しました。


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午前中は検見川公民館で行われた検見川文化祭へ。地元の子ども会で活動する中村きみえ市議とともに参加しました。

千葉県視覚障害者福祉大会に参加、明日はいよいよ花見川区革新懇総会「沖縄・辺野古からのメッセージ」です!

今日の午前中は第64回千葉県視覚障害者福祉大会へ。浅野ふみ子国政事務所長や斉藤和子衆院議員秘書とともに来賓として参加しました。


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今年4月に障害者差別解消法が施行され、一昨年の障害者権利条約の批准とあわせて、障害のある人もない人も平等に暮らしていける社会への期待が大きく高まっています。しかしその一方で、8月に起こった東京メトロ銀座線で盲導犬を連れた男性がホームから転落し電車にはねられて死亡した事件など、視覚障害者を取り巻く厳しい現実はいまだに続いています。


大会では、視覚障害を持つ岡山短期大学の准教授が授業中に飲食をしていた学生を発見できなかったことを理由に処分を受けた問題や、平成医療学園があんま・マッサージ・指圧師養成学科の定員増を求めて厚労省を提訴したことも取り上げられました(あはき法19条では視覚障害者の雇用確保に配慮して、あんま師等養成校の定員増は抑制するという条文があります)。


視覚障害者福祉協会の伊藤会長が言っていたように、「いくら法整備が進んでもそれを動かすのは人間」です。条約や法にふさわしい環境をつくるために政治が責任を果たすことを訴えました。


午後は議員団会議。18日の県議会閉会日に向けて相談しました。


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そして明日はいよいよ、花見川区革新懇総会です。記念講演では、「沖縄・辺野古からのメッセージ」と題して辺野古新基地建設に反対する運動の先頭に立つ抗議船・平和丸船長の相馬由里さんがお話しします。沖縄でいま、何が起こっているのか。沖縄の人たちはどんな思いでたたかっているのか。ここでしか聞けない貴重な話が聞けます。会場では写真家の森住卓さんの著書「沖縄戦・最後の証言」(サイン入り)も販売します。どなたでも参加できます。ぜひ、たくさんのみなさんのご参加をお待ちしています!


〇花見川区革新懇第5回総会・記念講演「沖縄・辺野古からのメッセージ」
日時:10月15日(土)午後2時~4時30分
会場:こてはし温水プール2階ホール(花見川いきいきプラザ・北清掃工場)
参加費:500円

袖ケ浦市議選の応援に入りました

10月16日が投票日の袖ヶ浦市議会議員選挙。日本共産党は現職の励波久子、篠崎典之両候補の当選を目指しています。いよいよ終盤に入った今日、6期目を目指す篠崎典之候補の応援に入りました。


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袖ケ浦市は千葉県のなかでも豊かな財政力を持つ自治体です。ところが現市長は「このままでは財政難になる」と敬老祝い金やお年寄りや障害者の健診費用補助など市民サービスを次々削ってきました。その一方で袖ヶ浦、長浦両駅舎の建設には50億円を投入し、市のため込み金は3年間で8億円も増え40億円を超えました。


篠崎候補は国保税1人1万円の引き下げ、特養ホームや保育所の待機者ゼロ、乗り合いタクシーの実現など豊かな財政力を市民の暮らし向上のために使うことを訴えています。そして袖ヶ浦市といえば県立障害者施設「袖ケ浦福祉センター」があります。3年前に起こった利用者への虐待死亡事件をきっかけに、よりよい施設にするために県との交渉などに力を尽くしてきたのが篠崎候補です。


福祉切り捨て予算に多くの議員が賛成する中、日本共産党の2人の議員の値打ちが光っています。選挙戦は定数22を29人で争う大激戦です。何としても押し上げるため、袖ケ浦市にお知り合いの方がいましたらぜひお声かけをお願いいたします。

千葉県議会健康福祉常任委員会が開かれました

今日は千葉県議会健康福祉常任委員会。補正予算などの議案と請願、意見書などの審議を行ないました。普段に比べれば議案の数は少なめだったので早めに終わるかなと思ったら、みっちり夕方までかかりました…。疲れましたが活発な議論ができたのは良かったです。


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病院局の補正予算案では、腹腔鏡下手術で11人の死亡事故を起こし、その後も乳がん患者の検体取り違え、手術時のガーゼ体内置き忘れ、高周波手術装置の操作ミスなど問題が続出しているがんセンターについて、厚労省から診療報酬の不正・不当請求として指摘され21億円余りも自主返還する議案について審議しました。保険者への返還とともに患者自己負担分への返還も33000人分にも上るということ。個々の問題について分析を深めることはもちろん必要ですが、背景にあるがんセンターの組織としての問題を深めることが不可欠です。


健康福祉部の補正予算案では、新たに創設され今回の目玉とも言える「保育士等就学資金」について質問しました。保育士をめざす学生に月額5万円、最高120万円を貸与し、卒業後県内保育所で5年働けば返還免除というものですが、16億6000万円の予算のうち、16億は国庫支出金です。現状、事業期間は3年間とのこと。国がその後どうするかを決めていないからですが、3年でやめる道理はありません。東京都などでは国の補助率が上がる前から独自に就学資金を創設しています。潜在的な待機児童も含めれば1万人を超えるとも言われる千葉県でこそ、独自に拡充させることが求められています。


さらに今回は2018年度から国保の財政運営を都道府県単位化することに向けて、千葉県の国保運営方針を定める運営協議会の設置も議案となりました。国の国保運営方針策定要領(ガイドライン)では、3400億円の国の新たな財政支援が始まったことで各市町村の一般会計からの法定外繰り入れを「削減・解消」すべきとしています。


しかし法定外繰り入れは赤字の穴埋めだけでなく高すぎる国保料(税)の抑制のためにも使われており、県内市町村の法定外繰り入れの総額は昨年度で151.6億円に上ります。昨年度から低所得者対策として先行して始まった保険基盤安定負担金(保険者支援分国負担額)は全県で約53億円であり、まったく足りません。


いまの保険料水準を保つだけでも法定外繰り入れは引き続き必要であり、ガイドラインに沿った運営方針がつくられていけば結局さらなる保険料引き上げや差し押さえなど滞納処分の強化につながってしまいます。高齢者や非正規労働者など低所得者の加入者が多数を占める国保の構造的な矛盾をそのままにしながら、都道府県単位化で県に財政運営を担わせるなど許されません。抜本的な国庫負担の増額こそ必要です。


その他には代表質問でも取り上げた県立佐原病院や東千葉メディカルセンター、保健師等就学資金の問題も取り上げました。県は高度専門医療のみを行ない、地域医療から撤退するという「県立病院将来構想」については、他党からも見直しを求める声が出されました。県民の命と健康を守る立場で文字通り県が責任を果たすことが求められます。

市田さんの「日本共産党を語る集い」は大盛況でした

今日は念願の市田忠義副委員長・参院議員を招いての「日本共産党を語る集い」。千葉市文化センターは会場からたくさんの人が溢れるほどのすごい熱気でした。中村きみえ市議が司会を務め、第一部のあとはこの間入党した30代の若者や看護師さん、地域支部の方の3人が自らの入党に至る思いを語りました。3人の方それぞれがとても感動的なお話でした。


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「千葉市に伺うのは初めて」と話を切り出した市田さん、12月で74歳を迎えることで一度は国会議員からの勇退を決意したものの、戦後初めて市民と野党の本格的な共同が進む激動の情勢のもとで「いま頑張らずしていつがんばるのか」と7月の参議院選挙で4期目の当選を果たしました。


今日のお話はその参議院選挙の結果をどう見るか、日本共産党はどのように政治を変えるのかなど、多くの方が関心を持っている問題について縦横に、熱くユーモアも交えながら語ってくれるものでした。


かつては握手を求めても振り払われた三重県の野党統一候補の方が大きく変化した話や、香川県の民進党の責任者が日本共産党の綱領を読んで「共産党の綱領が最も現実的」と感動し、選挙後に「共産党アレルギーを払拭するうえで最も役に立ったのが御党の綱領。この内容をもっと党員や支持者のみなさんに広げる必要があるのでは」とメッセージをくれた話など、情勢の特徴と綱領の今日的な値打ちについて大いに確信を持てるものでした。


また「統一戦線とは」「自衛隊をどうするか」「中国や北朝鮮にどう対応していくのか」など、寄せられた疑問に対しては綱領パンフを引きながら丁寧に説明。市田さんの実直な語り口に引き込まれていきました。


集い終了後に参加者のみなさんに入党を訴え、会場内で3人の方が新たに仲間になってくださいました。私も初めて参加してくれた若者に呼びかけましたが、今後につながる良い機会になりました。あらためて市田さん、本当にありがとうございました。参加されたみなさんもありがとうございました。ぜひまたやりたいですね。


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午前中は中村きみえ市議とともに花園、幕張、畑地域の町民運動会に参加。昨日の雨からの順延で、準備など関係者のみなさんのご苦労も大変なものがあったと思います。こちらも貴重な出会いや地域のみなさんとのふれあいがありました。ありがとうございました。

国労千葉地本定期大会に参加しました

今日は国鉄労働組合千葉地方本部(国労千葉地本)の第70回定期大会へ。昨日に引き続いて斉藤和子衆院議員とともに参加しました。


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1987年の国鉄分割・民営化から来年で30年。JRは外注化・合理化政策を進め莫大な利益を上げる本州3社(東日本、東海、西日本)の一方で、構造的な矛盾によって厳しい経営が続く3島(北海道、四国、九州)と貨物会社では人員削減・コストダウンが強いられています。


JR東日本では出向を伴う外注化政策が「本線運転士・車掌」を除く全系統・職種に拡大し、総額人件費の抑制が進められる中で設備故障・車両事故等で輸送障害が多発し、労災死亡事故まで起きています。各駅では別会社である「JR東日本ステーションサービス」が駅業務を受託し、「駅遠隔操作システム」も急速な導入が進行しています。昨年には船橋法典駅など6駅の「みどりの窓口」を廃止する方針も出されました。


利益のために安全を犠牲にする「合理化」であってはなりません。2016年3月期連結決算では、JR東日本の経常利益は4289億円(前期比18.5%増)、当期純利益は2453億円(前期比36%増)と体力は十分あります。安全輸送と賃上げなど労働者の権利拡大のために会社は責任を果たすべきです。


その後は事務所でいよいよ明日に迫った市田さんのつどいへのお誘いをしていました。今後の国会情勢や日本共産党綱領に裏打ちされた経済政策・外交政策について大いに語ります。ぜひこの機会に多くのみなさんに市田さんの話を聞いていただきたいと思います。明日午後2時から千葉市文化センター5階セミナー室です。

私学助成の更なる拡充を-千葉県私学振興大会に参加しました

少し体調を崩していましたが何とか持ち直しました。


今日は幕張メッセ国際会議場で行われた第13回千葉県私学振興大会に斉藤和子衆院議員、三輪由美県議らとともに参加しました。


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私立学校への経常費助成の増額を求めて始まった同大会、かつて千葉県は国から措置されていた私学助成のための予算を「ピンはね」していました。他の予算への流用です。

 

私学関係者のみなさんの運動や議会論戦の力もあり、2009年度から高校と幼稚園部分で県単独上乗せ助成が復活し、「ピンはね」もやめさせることができました。その後県単助成額は毎年増額させてきています。


生徒一人当たり助成額は高校や幼稚園でようやく全国平均並みというところまで来ましたが、一方で耐震化や施設設備費など授業料以外にも重くのしかかる経済的負担軽減が課題です。


今日の大会には森田健作知事や県議会全会派の議員も参加していました。森田知事は「私立学校への支援を強めていく」と挨拶していましたが口だけにしてはいけません。県議会で力を尽くします。


夕方は朝日ヶ丘地域で10日の市田さんのつどいにお誘いするために訪問活動を行いました。まだまた声がかかってない人がたくさんいます。明日も引き続きがんばります。

AEDの普及促進をはかる条例案について本会議質疑を行いました

9月定例千葉県議会本会議も最終日。自民党などから発議案として提案されている「千葉県AEDの使用及び心肺蘇生法の実施の促進に関する条例」について本会議質疑に登壇し、提出者に質問しました。AEDの普及促進を図る条例は、制定されれば茨城県に次いで2県目になります。


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救命・救助活動におけるAED=自動体外式除細動器の重要性は言うまでもありません。2004年に厚生労働省より「非医療従事者によるAEDの使用について」という通知が出され、医療従事者以外、つまり一般市民でもAEDを使用することが認められるようになりました。それ以来公共施設などを中心にAEDの設置が大きく進みましたが、一般市民によるAEDを使用した救命活動はまだまだ一部に留まっており大きな課題となっています。


そうした意味では「AEDの使用や普及の促進」という今回の条例案の趣旨には賛同できますが、条例案のなかにはそのまま見過ごすわけにはいかない点がありました。最大の問題は条例案第13条で、「AEDを使用し、又は心肺蘇生法を実施した者(=救助実施者)に対して提起された訴訟」について、県が「救助実施者に対する訴訟費用の貸付けその他の援助を行うことができる」としていることです。


そもそも、こうした条項が必要なのかどうかが疑わしいものです。いわゆる要救助者に対するAEDの使用や心肺蘇生法の実施は民法第698条の緊急事務管理に該当し、「管理者(=救助実施者)は、本人の身体、名誉又は財産に対する急迫の危害を免れさせるために事務管理をしたときは、悪意又は重大な過失があるのでなければ、これによって生じた損害を賠償する責任を負わない」とされています。


AEDは音声ガイドに従って操作することで、電気ショックを与えるかどうかの判断も自動的に行われる医療機器であり、通常の使用方法で使用する限り重大な過失というのはそもそもありえないものです。現実にもこの間、AEDを使ったことでその責任を問うという訴訟は1件も提起されていません。


にもかかわらず、今回の条例案ではAEDを使用することによって救助実施者への訴訟が提起されることを前提としています。通常の方法でAEDを使用することで救助実施者が責任を問われることがないのは明らかであり、現実にもそうした訴訟は起こっていない-つまり「立法事実」がないのにこうした条項を設けるのは大きな矛盾です。


さらに条例案第14条では訴訟費用の貸付金の返還について規定されていますが、2項では「当該訴訟が棄却その他の理由により終了し、当該訴訟に要する費用の貸付けを受けた救助実施者が違法な行為をしたとは認められないとき」には、「当該貸付金の全部又は一部の返還を免除することができる」とあります。


AEDを使用したことで訴訟が提起されることもありうるし、勝訴すれば良いけれども敗訴することもありうる、そしたら貸付金は返してくださいというのでは、AEDを使って救命活動を行おうという県民のみなさんはますます不安になってしまいます。かえって条例の目的を損なうことになりかねません。


AEDの使用や普及の促進は大切な課題であるだけに、県民が安心して使えるようにAEDの使用については刑事にせよ民事にせよ、通常の使用方法であれば責任を問われることはありえないということこそはっきりと打ち出すべきではないでしょうか。引き続き12日の健康福祉常任委員会でも審議を続けますが、まずは本会議で問題点を質しました。

県は現場の切実な声にこたえよ-千葉県議会一般質問に加藤英雄県議団長が登壇しました

千葉県議会本会議も4日目。この9月議会では日本共産党として代表質問に加えて一般質問も行うことができます。今日は加藤英雄県議団長が登壇しました。


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テーマは建設労働者の労働条件改善、県庁職員の長時間労働、県立特別支援学校の過密化解消、保育士の処遇改善の4つです。代表質問でも取り上げた建設労働者の問題では、千葉土建一般労働組合のみなさんと一緒に行なった現場訪問や賃金調査で明らかになった実態-「現場の職人の賃金はほとんど上がっていない」「下請け契約はトン単価、平米単価で行っているので下請けの賃金はわからない」などの声を示し、どんなに公共工事設計労務単価が引き上げられても「賃金は労使間で自主的に決定されるもの」という県の立場では状況は打開できないことを訴えました。ところが県は再質問に対しても1問目とまったく同じ答弁を繰り返し、公契約条例の制定にも「実現のためには様々 な課題がある」という従来の答弁を繰り返しました。ただただ驚くばかりです。


県庁職員の長時間労働も深刻な問題です。昨年度、県職員のなかで1ヵ月の残業時間上限45時間を超えたのは483人、過労死ラインの月80時間を超えたのは82人もいました。最も多い人は年間で1004時間もの残業です。県の指針で示されている年間の残業時間上限360時間の実に2.8倍です。おおもとには「定員適正化計画」のもと職員を減らし続けてきた県の責任があります。県は「ノー残業デーなど労働時間の縮減に努めている」と答えましたが、加藤議員は「ノー残業デー」でも知事部局57課中52課で残業していた実態を暴露しました。残業は上司の事前命令があることが基本になっており、この通りならノー残業デーに上司が事前命令を出していたことになりま す。実態はその多くがサービス残業です。形ばかりの対策ではなく、県職員自身のアンケートにも示されているように抜本的な職員増員が必要です。


特別支援学校の問題でも現場の実態を突き付けました。この間整備を進めてきたとはいっても、いわゆる過密分は1000人に上り、特別支援学校の過密化、狭隘化は深刻です。市川特別支援学校では、設立当初120人を想定していた児童生徒数は現在243人と過去最高になっています。51学級に対して教室は31のみ。音楽室は高等部の工芸室に転用され、音楽の授業は廊下で行われています。図書室は高等部2クラスに転用され、図書コーナーも廊下です。生徒会やPTAの活動スペースも普通教室に転用、これで障害を持つ児童生徒に対応した支援教育ができるわけがありません。最大の問題は「障害を持つ児童生徒に柔軟に対応できるように」などという理由で特別支援学校に は設置基準、施設の最低基準がないことです。県教委は頑なに基準づくりに背を向ける答弁を繰り返しましたが、完全に責任放棄と言わなければなりません。


保育士の処遇改善問題では、野田市のある保育園で処遇改善加算がまったく現場の保育士に渡っていない問題を取り上げ、県としての対応を求めました。


現場の声、実態にまったく心を寄せる姿勢もなければ聞く耳もない-こんな県政には未来はありません。少ない人員のなかで必死にがんばる県職員のみなさんもこれでは浮かばれません。知事の責任は本当に重大です。こたえる意思も能力もないのであれば退場してもらうしかありません。あらためて深く決意した質問になりました。

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