建設が決まった市立海浜病院に代わる新病院が一体どうなるのか。今日は中村きみえ市議、あぐい初美市議、佐々木ゆうき前市議、地域のみなさんとともに千葉市病院局と懇談しました。


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あいさつする病院局の初芝次長と参加者


冒頭、病院局の初芝次長は「青葉病院、海浜病院とも新型コロナ患者の受け入れでも重要な役割を果たしており、クラスターも発生させず地域医療にも支障をきたさずにこられた。新病院の基本計画・基本設計は9月にまとめられるようめざしているが、現場の職員、地域住民のみなさんの声をくみ取ってできる限り反映させたい。ぜひ率直なご意見を」とあいさつ。その後、質疑応答に入りました。


新病院は2025年の開院を予定しています。基本計画・基本設計で診療機能や病床数がどうなるのかは市民の大きな関心事です。質疑応答のなかでは「建物のレイアウトも含めて新興感染症に対応できる機能の強化を図る」「医師の確保状況にもよるが、整形外科、がん、呼吸器、循環器、脳疾患など診療科についても拡充・強化を図るため検討を進めている」「交通アクセスについてはバス事業者と協議を進めており利便性の向上を図る」などの回答がありました。


基本計画で明らかにするとされていた病床数は「現在の293床に青葉病院から移行する40床を足して開院時は約330床でスタートする」とのこと。基本構想では診療機能の充実にあわせて「最終的には380床から430床」という数が示されていましたが、「病床数を増やすかどうかも含めてその後の受診状況や県や他の医療機関との調整によって決定する」といいます。医師数についても青葉と合わせて全体の数が増えるのかと聞きましたが明確な回答はありませんでした。


地域医療構想との関係では330床すべてが高度急性期もしくは急性期ということになっていますが、千葉医療圏では急性期が過剰とされており新たに急性期の病床配分を受けられるかどうかは地域医療構想調整会議での協議が必要です。


少なくとも開院時は青葉病院から移行する小児科・産婦人科の入院機能を含めて現状の診療科・診療機能を維持するといいますが、将来的には今後の検討の余地がかなりあります。


「基本計画・基本設計の策定にあたってパブリックコメントなど市民の意見を反映する仕組みはつくらないのか」という質問に対しても「基本構想の際に行っており現時点では考えていない」という回答。これではやはり不安です。


きちんとした情報公開とあわせて市民の意見が反映されるように引き続き注視していきます。ぜひご意見・ご要望をお寄せください。