日本共産党花見川区委員会として初めての試みです。


花島コミュニティセンターで行なった「花見川区交通問題を考える懇談会」には区内各地域から多くのみなさんにご参加いただきました。送付した案内状を見て参加してくださった自治会長さんもおり、また未来立憲民主ちばの段木和彦市議にも参加していただきました。


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開会あいさつを行う寺尾さとし

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報告と問題提起を行う中村きみえ市議

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司会のもりた真弓市議


もりた真弓市議の司会でまずは私から主催者を代表して開会あいさつ。国の「交通政策基本法」では「移動権の保障」が明記されておらず首都圏空港やリニア新幹線の整備など「国際競争力」を重視した内容となっていること、2007年からの10年間で路線バスの廃止が1万4000㎞、鉄道の廃止が294㎞にも上る一方で、コニュニティーバスやデマンドタクシーを多くの自治体が導入するなど住民参加によって地域公共交通を守る動きが広がっていることを踏まえて、ぜひ率直な意見や要望をと訴えました。


続いて中村きみえ市議から堺市での「おでかけ応援カード」(敬老乗車券)の取り組み、デマンドタクシーや買い物支援、グリーンスローモビリティ(グリスロ)など各地の取り組みについて報告と問題提起がありました。


それを受け、「花園・検見川」「幕張」「さつきが丘・こてはし台」「長作・花見川団地」「その他地域」と参加者が地域ごとに分かれて30分ほどのグループディスカッションを行いました。


その後各グループからの報告となりましたが、地域ごとに要求にも相当な違いがあることがよくわかりました。花見川区は南北に広い地域ですが南部は東西にJR線や京成線が走り、鉄道路線がない北部は広い地域に団地が点在しています。


私は「長作・花見川団地」のグループに入りましたが、買い物などには不便がない一方、区役所への便が悪く区役所前に直接行くバスは一日数本しかありません。また花見川図書館はこてはし台、花見川郵便局はさつきが丘、区役所は瑞穂と花見川区は主要施設や公共施設が分散していますが、それらをつなぐ路線がありません。花見川区北部地域を循環する「花まわる号」というコミュニティバスも1日4~5本程度で決して使いやすいとは言えません。


さらにこてはし台やみ春野地域は区役所に直通する路線はまったくなく、買い物にも不便しています。こてはし台にはイオンの移動販売車も来ていますが大きな買い物はできず、やはり買い物に行く手段が必要です。一方で検見川、幕張など南部地域からは坂道や狭い道が多くデマンドタクシーの要求が共通して出されました。


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千葉市交通政策課の大木戸孝也課長


懇談会には千葉市交通政策課の大木戸孝也課長らも参加してくれました。出された要望を受け大木戸課長からは「コロナ禍のなかでバス会社の経営も大変で千葉市も支援しているがまったく足りていない。グリスロなど住民のみなさんが主体的に参加することで地域のつながりができる効果も生まれている。そうした仕組みもさらに検討していきたい」とコメントがありました。


会場からは浦安市でのコミュニティバスの経験、敬老乗車券の復活を求める要望、さらに国会でも取り上げてもらうことの必要性などが出され、短い時間のなかでも充実した懇談会となりました。


貴重な取り組みとなった懇談会の成果を今後に生かしていきたいと思います。ご参加・ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。