今日はお休み。久しぶりに気分転換でリフレッシュしつつ、先日の平松健二さんを支援する会結成集会でもお世話になった日本IBM労組のロックアウト解雇・賃金減額撤回闘争の勝利解決報告集をじっくり読んでみました。


IBMでは2012年から始まるロックアウト解雇の前に、リーマンショックを口実に1500人もの社員を大規模な「退職勧奨」によって退職させる大リストラがありました。ところが裁判に訴えた労働者に対して地裁・高裁は会社の執拗な退職勧奨を認める不当判決を出します。


この判決に勢いづいた日本IBMは2012年に外国人社長が就任するとすぐにロックアウト解雇を始めました。


組合の大岡委員長もはじめは「何が起こっているのかわからなかった」といいますが、すぐに組合員を狙い撃ちにした解雇だということがわかります。ロックアウト解雇を受けた50人のうち組合員は34人にも上りました。


3年に渡って新規加入者がゼロになる一方で組合員の脱退が相次ぎ、大変な状況か続きました。しかし弁護団や「支える会」、全労連・JMITUなど幅広い共同と団結をつくり、5次に渡るロックアウト解雇裁判のすべてで勝利し、裁判に立ち上がった11名の不当解雇が認められました。特にそのうち3名の方は職場への復職を果たすなど画期的な勝利となりました。


並行して行われた賃金減額撤回裁判も勝利。まさに完全勝利です。


このたたかいに勝利したことの意義は本当に大きい。同時に知れば知るほど、いま平松さんが立ち向かっているメットライフ生命のロックアウト解雇とそっくりです。


解雇の自由化(金銭的解決)を狙う財界や自民党政権のもとで、平松さんの裁判も「何がなんでも勝たねばならぬ」たたかいです。その決意を新たにしました。


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