桜が散り始めた暖かな週末。千葉県では外出自粛が要請されていますが今日も新型コロナウイルスの影響で実態を伺いました。


ある方は建設業で働く息子さんが仕事がなくなったため自宅待機を命じられ、日給15000円×10日分がもらえなくなってしまったとのこと。4月も20日からまた自宅待機になるそうです。その間の収入が保障されなければたちまち生活困窮に陥ってしまいます。


現状でもこうした場合、雇用調整助成金の制度を活用することが可能です。雇用維持のために従業員に休業手当(平均賃金の6割以上)を出す事業者には雇用調整助成金が支給されます(労働者一人当たり上限日額8330円)。


今回は特例措置が拡大され、新型コロナウイルスの影響で事業の縮小を余儀なくされた中小企業は助成率が最大9割に拡大され、生産指標要件も「1ヶ月で5%以上の低下」に緩和されました。従業員が雇用保険に加入していなくても適用できます。つまりパート・アルバイト・新入社員でも可能です。


助成金を受けることができれば息子さんの場合、15000円×0.6で少なくとも9000円の休業手当のうち8100円は助成金で賄うことができます。


計画届の事後提出も可能なため、具体的に相談を進めることにしました。こうした方が他にもたくさんいるのだと思います。さらなる制度の充実を図るとともに現在の制度の周知も重要です。


雇用調整助成金