昨日に引き続いて地域医療構想と公立・公的病院について。今日は厚労省から「再編統合」が必要だと名指しされた千葉市内の病院を中村きみえ市議、安喰初美市議、佐々木ゆうき前市議とともに訪問しました。市立青葉病院は前回訪問しているので今回はそれ以外の3病院です。


DSC_0086
千葉県リハビリテーションセンター前で中村きみえ市議、安喰初美市議、佐々木ゆうき前市議と


○国立千葉東病院
午前中は千葉東病院。新井公人院長らが対応してくれました。千葉東病院は重症心身障害者や難病患者などに対応するセーフティーネット系医療を担っています。また昨年度、今年度で54床を削減するなどすでに病床再編を行っています。
新井院長は「これらの医療を進めるためには一定の急性期病床が必要。救急搬送件数などで機械的に判断されることには戸惑っている。効率化は必要だと思うが既にやっている部分もある」と話しました。現在担っている病院の機能を維持するためにもこれ以上の病床削減は難しいということです。


received_1687203211420845
国立千葉東病院


○千葉県リハビリテーションセンター
午後は千葉県リハビリテーションセンター。建て替え・再整備の方針が決まった県リハも名指しされています。吉永勝訓センター長、菊地尚久副センター長らが対応してくれました。
県リハは回復期リハビリテーションを担う医療施設と医療型障害児入所施設「愛育園」などからなるリハビリに関する県の中核施設ですが、民間では受け入れられないような専門的リハビリを提供し医療的ケアを必要とする患者さんへの対応を行っています。
「手術なども幅広く対応しているために急性期として報告した部分で引っ掛かったが、地域にとって必要な機能・役割は果たしている」「本来、地域医療構想との関わりで名前が上がるような病院ではない。今回のことでリハビリ専門職の養成校から不安の声が寄せられるなど影響も受けている。今年度中に再整備の基本計画を策定する予定であり、さらに機能の充実を図っていく」ということでした。


IMG_2133
千葉リハビリテーションセンター


○ジェイコー千葉病院
夕方はジェイコー(地域医療機能推進機構)千葉病院。室谷典義院長らが対応してくれました。旧社会保険病院であるジェイコー千葉病院は急性期、回復期、慢性期の患者に幅広く対応しています。とりわけ透析治療で大きな役割を負っており、合併症を伴う透析患者を多く受け入れるなど独自の役割を果たしています。
透析患者の手術には特別な対処が必要ということで、やはり他の医療機関で受け入れられない患者さんを広く受け入れています。室谷院長は「国の基準に入らなくても、うちの病院で果たしている役割を話せば納得してもらえるのでは」と話します。それでも一般病床39床を削減したうえで2023年に新病院をオープンする予定になっています。これ以上の病床削減ができるわけがありません。


IMG_2140
ジェイコー千葉病院


これら3つの病院は、いずれもがん、心疾患、脳卒中など国が基準として示した9領域で「診療実績が特に少ない」として名前が上がりました。しかし9領域に関わらずいずれの病院も地域で重要な独自の役割を果たしており、「再編統合」などとんでもないことは明らかです。


「地域医療構想がうまく進んでいないから、国も何かやらないといけないというので(病院名の公表を)やったんでしょう」という声もありました。また「青葉病院は絶対になくしちゃダメ。病院関係者はちゃんと役割をわかっていますよ」という力強い発言もありました。病床削減ありきの地域医療構想そのものが完全に行き詰まっているのではないでしょうか。大変勉強になった病院訪問でした。関係者のみなさんにはお世話になりました。どうもありがとうございました。