質問にまともに答えず、自信がないことは早口で小さな声に-。


国会で行われた志位和夫委員長の代表質問の傍聴に参加しました。久しぶりの国会傍聴です。


志位さんは「桜を見る会」やカジノ汚職など政治の私物化に関わる重大な疑惑、くらしと経済、中東における緊張激化と自衛隊派兵、さらにジェンダー平等の問題に初めて踏み込んで安倍首相を追及しました。


安倍首相自身が疑惑の中心となっている「桜を見る会」疑惑について一言も施政方針演説でふれなかったのはなぜか。志位さんの質問に対する安倍首相の答弁は、なんと「今年は桜を見る会を実施しないので予算案に盛り込んでいないから」というもの。


それなら憲法改定だって予算案にはまったく関係ありません。反省も真相究明の姿勢もまるでないということが浮き彫りになりました。


くらしの問題では、消費税10%への増税によってスーパーマーケットの倒産が7年ぶりに前年比で増加に転じたなど、深刻な影響をもたらしていることを告発し、認識を問いましたがまともな答弁はなし。「全世代型社会保障」の名で若者からお年寄りまで負担増と給付減の大改悪を押し付けていることにも無反省でした。


中東への自衛隊派兵については、大前提として米トランプ政権によるイラン軍司令官殺害という国際法違反の暴挙への認識を問いましたが、「直接の当事者ではないので法的評価はできない」と。ならばなぜ自衛隊派兵を脱法的なやり方で強行するのか。いくら「平和外交を追求する」「アメリカのお先棒担ぎという批判は当たらない」と言ってもむなしいだけです。


そしてジェンダー平等の問題では、政治の責任を正面から認めず、選択的夫婦別姓についても「様々な意見がある」、同性婚については「憲法上想定されていない」とまったく見識のない答弁を繰り返しました。改正女性活躍推進法で男女の賃金格差状況の開示の義務付けすらやめてしまったことも告発され、ジェンダー平等に後ろ向きな安倍政権の本質が露わになりました。


どの問題でも安倍政権の行き詰まりが明らかです。終了後の懇談会では志位委員長、畑野君枝衆院議員、斉藤和子前衆院議員、神奈川3区の木佐木ただまさ予定候補も参加し、この政権を何としても終わらせようと決意を固めあいました。


そのなかでも印象的だったのは野党席からの拍手や声援、安倍首相の答弁へのヤジがすごかったこと。野党共闘の質的発展が国会の様相を大きく変えていることがよくわかりました。それに対して安倍首相の答弁は早口で小声になるものも多く、自信のなさ、追い詰められている様子がありありとしていました。


こんな首相を「戦後最長」などと持ち上げていつまでも続けさせるわけにはいきません。決意を新たにした代表質問傍聴でした。


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