連日様々な会議がありますが、今日は陸上自衛隊オスプレイの木更津への暫定配備問題についての対策会議がありました。


木更津へのオスプレイ配備にあたっては千葉県も木更津市も防衛省に対して確認事項を提出し、県は14項目、木更津市は25項目に渡って回答を求めています。


たとえば千葉県の確認事項では「(他の自衛隊駐屯地との)比較検討の具体的な内容は明らかにされていないため、木更津駐屯地が暫定配備先と考えるに至った経緯が判別できません」と述べ、「(防衛省が条件としている)1500メートル以上の滑走路長と木更津駐屯地以上の地積を有し、かつ、長崎県相浦駐屯地までの距離が木更津より近い自衛隊基地を示すと、14箇所存在すると思われます」と指摘するとともに、それらと「どのように比較検討されたのか明示してください」と求めています。木更津市にも同様の確認事項があります。


この点は8月の住民説明会でも「木更津以外にどんなところを検討したのか」という質問が出されたことと共通しています。防衛省は「他の基地、エリアとの関係で、データを示すことは必ずしも適切ではない」などと答えましたがそんな逃げ口上は通用しません。


防衛省の資料では「駐屯地内にオスプレイ17機を配置する地積がある」ということも条件にあげていますが、千葉県の確認事項では「木更津駐屯地では、(既存ヘリである)CH-47の運用スペース確保のため駐機場の増設工事について日米合同委員会合意がなされましたが、既存の配備機ですら運用スペースが足りないにも関わらず、オスプレイ17機分の運用スペースを確保できるのでしょうか」と疑問を呈しています。


私たちはそもそもオスプレイの安全性や必要性そのものに根拠がないと考えていますが、一方で千葉県や木更津市ですらこうした確認をしなければならないほど今回の暫定配備には疑問点が多すぎます。今月末が期限となっている県への回答を注視していきます。


同時に11月10日は船橋・薬園台公園、12月1日には木更津で配備反対の住民集会が予定されています。今日の対策会議では大規模な学習会の開催も検討されました。10月12日の県民集会は中止になりましたが、配備反対の世論を大きく広げていくための運動の発展も待ったなしです。