2日続けて国会へ。今日は「武器見本市はいらない!政府交渉&院内集会」(幕張メッセでの武器見本市に反対する会、安保関連法に反対するママの会@ちば主催)でした。斉藤和子前衆院議員、浅野ふみ子県副委員長、中村きみえ市議、丸山慎一前県議らとともに参加しました。
各省庁との交渉
午前中は防衛省・防衛装備庁、経産省、外務省の各省庁に、あらためて武器見本市(DSEI JAPAN2019)への後援をやめるべきだと質しました。
最大の問題は憲法9条を持つ日本でこうした武器見本市の開催が許されるのか、しかも国が後援を出すことが許されるのかということです。
紛争当事国にも武器輸出する企業が出展する可能性があるにも関わらず、「個別企業の属性まで審査をしているわけではない」「後援に問題があるとは考えていない」とあくまでごまかしていましたが、「参加企業の属性にこだわらないのなら何でもありということになる」というやり取りのなかで、経産省の担当者は「国際人道法に反するような残虐な兵器が展示されていれば問題だと思う」と答えました。これは重要な答弁です。
武器見本市に出展する企業に対して、海外ではまさに国際人道法に違反するとして批判が上がっているからです。NAJATの杉原浩司さんの「問題だと認めるなら個別企業についてきちんと調査すべきだ」という追及に、担当者は「持ち帰って検討する」と答えざるを得ませんでした。
国連人権理事会では9月3日、イエメンに無差別爆撃を行うサウジアラビアに武器輸出を続ける米英仏に対して「紛争と国民の苦難を長引かせている」「武器供与の合法性は疑わしい」という報告書を出しています。しかし外務省は「当事国ではないので事実関係も含めて報告書の評価はできない」と答えました。これもごまかしです。日本はサウジアラビアの友好国でありイエメン爆撃にも参加しているUAEに川崎重工の輸送機C2を輸出しようとしています。他人事のような態度は許されません。そもそも憲法9条を持つ国として、米英仏にサウジへの武器輸出をやめるべきだと言うべきです。これについても担当者は「この場で評価はできないので持ち帰る」と述べました。
その他にも6月に行われた武器見本市「MAST Asia2019」に私や市議会議員まで入場を拒否された問題について、「主催者に確認したがそうした事実はなかったとのことだった」と回答。これも事実に基づいてきちんと確認すべきだと再度求めました。
院内集会で行動提起を行う金光りえさん
お昼を挟んで午後は院内集会。初めて国会内で開いた集会に160人を超える参加がありました。基調講演は獨協大学名誉教授の西川純子さん。「軍需産業と武器輸出」というテーマで話されましたが、「軍産複合体とは何か」「軍需企業とは何か」というそもそもからいまの動きの問題点がよくわかりました。
その後、国内の武器見本市の現状についてNAJATの杉原さん、「MAST Asia2019」の展示について軍学共同反対連絡会の小寺隆幸さんから報告がありました。最後は安保関連法に反対するママの会@ちばの金光りえさんからこの間の活動報告と行動提起がありました。
省庁交渉と院内集会には社民党の福島瑞穂副党首・参院議員をはじめ立憲民主党、国民民主党など多くの野党国会議員が参加しました。日本共産党からも井上哲士参院議員、赤嶺政賢衆院議員、本村伸子衆院議員、畑野君枝衆院議員が駆けつけました。ぜひ国会で取り上げていただきたいと思います。
集会後、スタッフや参加者のみなさんと記念撮影
11月18日から20日まで強行されるDSEI JAPANでは初日に会場の幕張メッセ前で大抗議アピール、この日を含めて連日抗議のスタンディングを行います。11月2日には海浜幕張駅前で前回に続いて「武器よさらばアートフェス」も開催。ごいっしょに声をあげましょう!