久しぶりに県議会に行ってきました。台風の影響で本会議質問が延期された9月定例千葉県議会。一般質問に日本共産党の三輪由美議員が登壇しました。


DSC_0003


年2回となった貴重な本会議質問の機会です。三輪さんの質問テーマは、知事の政治姿勢として①台風15号被災者救援、②消費税10%増税、③9条「改正」、④陸自オスプレイの木更津駐屯地への「暫定」配備計画、⑤幕張メッセでの「武器見本市」の5点。児童虐待防止対策、街づくりのあり方について、です。


台風15号への対応について、県災害対策本部の設置が発災から丸一日以上たった10日午前になったことに批判の声が上がっています。県全域で64万戸も停電していた9日、知事は公舎で「政策協議」をしていたといいます。なぜいち早く台風被害に対応するために災害対策本部を設置しなかったのか、結果として市町村への職員の派遣も発災4日目まで行われませんでした。初動の遅れは明らかですが「市町村と連携し適切に対応した」と開き直っています。反省すべきは反省し、住宅や中小企業、農業被害に抜本的な支援を行うために力を尽くすべきです。


木更津へのオスプレイ配備についても、木更津市ですら「暫定の期限が示されなければ受け入れの検討はできない」と言っているのに県はそれすらも明言しません。武器見本市についても「条例に基づいて使用の可否を判断している」というものの、条例にある「千葉県の文化の発展、産業の振興」という幕張メッセの設置目的に照らして武器見本市がなぜ許されるのかという問いにはまともに答えられません。


そして児童虐待について。大きな衝撃を与えた野田市の児童虐待死亡事件を受け、三輪さんが児童相談所の体制強化を抜本的に強めるべきだと強調しました。県は児相の一時保護所の定員を56名増やすと言いますが、8月1日現在の入所児童数は195名に上り定員を80名も上回っています。56名増やしてもまったく足りません。


根本的には児童相談所の増設が必要です。人口130万人を超える児相が3ヶ所(中央、市川、柏)もあるにもかかわらず、県は児相の増設を明言しません。松戸市議会で市内への児相設置を求める意見書が可決されており、県も「130万人以上の管轄人口があることは問題」と認めているのに、具体的に迫ると「児相の増設については管轄区域の見直しとあわせて検討する」とかわします。ところが同様の答弁をもう6年以上前から繰り返しています。事実上の先送りです。


被災者にも子どもたちにも心を寄せる姿勢がないことが最大の問題です。短い質問時間でも県の問題点を明らかにし、道理ある提案をした質問でした。それにしても何としても早く県議会に戻らないといけません。