さて昨日の中村きみえ市議の一般質問についてです。


市立病院の今後について。市の病院事業あり方検討委員会で、海浜病院を速やかに建て替え新病院を建設するとともに青葉病院の救急医療を新病院に集約するという答申が出されたもとで、いまでも年間約5000件の救急患者の受け入れを担っている青葉病院の機能はもっと充実させるべきではないかと質しましたが、「(周辺の医療機関との)役割分担や連携を図りながら、市立病院として果たすべき役割を明確にし、その役割の強化を図っていく」といかようにもとれる曖昧な答弁でした。


9月26日、厚労省は全国の公立病院・公的医療機関のなかで、がん・心疾患など9領域の「診療実績が特に少ない」「類似する医療機関が近接している」という理由で「再編・統合の議論が必要」と判断した424の病院名を公表しました。


このなかには県千葉リハビリテーションセンター、ジェイコー千葉病院、国立千葉東病院など千葉市内のその他の病院とともに市立青葉病院も含まれています。地域の実情も住民の意見も無視して、国が勝手な基準で病院つぶしの大号令をかけるなど許されることではありません。ところがこれについても「限られた医療資源をそれぞれの地域で真に活用し、次の時代に対応した医療を構築するために行なわれた」と無批判に追認しています。


今回の病院名の公表については、全国知事会ですら「住民の不安を招きかねない。地域の個別事情を無視しており、公平とは言えない」と批判しています。国と歩調を合わせるような公立病院の縮小・再編ありきの姿勢は改めるべきでしょう。


その他にも幕張メッセでの武器見本市について、中村さんがいくら問題点を指摘しても「県の条例に基づいて株式会社幕張メッセが判断したもの」とまったく主体性のない答弁を繰り返しました。非核平和都市宣言を行っていることも、幕張メッセへの財政支出を行っていることもまったく関係ありません。


イギリス・グラスゴーでは武器見本市の内容が問題となり、市は「今後こうした武器見本市は開かせない」と表明しています。憲法9条を持つ日本であればなおさら許されないことは明らかです。市民のみなさんに広く知らせ、平和と命を守るまともな市政への転換を求めていきたいと思います。