今日の午前中に行なわれた日本共産党千葉市議団主催の市立病院問題学習会には市内各区から54名の方にご参加いただきました。


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冒頭あいさつを行う野本信正市議団長

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司会を務めたあぐい初美市議


あぐい初美市議の司会で野本信正市議団長の挨拶から始まり、地域医療と公立病院を守る千葉県民連絡会の長平弘さんが「公立病院の存続・充実で地域医療を守ろう」と題して講演しました。


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学習会の講師を務めた長平弘さん


長平さんは海浜・青葉の両市立病院ができた経緯と地域で果たしてきた役割を語った後、市立病院の統廃合の議論が起こってきた背景を国の医療政策の流れから説明しました。


安倍政権のもとで成立した「医療介護総合確保推進法」によって「医療から介護へ」「病院・施設から在宅へ」という流れがつくられ、そのなかで団塊の世代が後期高齢者を迎える2025年をめざして病院ベッドの削減・機能転換を進める「地域医療構想」が策定されました。言うまでもなく最大の狙いは医療費・社会保障費の削減です。


すでに医療・介護の各分野でこの流れに沿った「改革」が行なわれ、とりわけ公立病院については「新公立病院改革ガイドライン」によって「再編・ネットワーク化」=統廃合や「経営形態の見直し」が強いられました。加えて、病院の整備に伴う地方交付税措置についても見直しを行い、財政的にも公立病院つぶしを誘導しました。


「累積欠損金81億円」と言われる千葉市病院事業の経営状況についても、経営努力の問題にとどまらず国の診療報酬改定の影響が大きいことも明らかにされました。


長平さんは、市立病院は「いのちと健康、くらしを守る」市民の共有財産だと強調し、「全国自治体病院協議会倫理綱領」の「地域に必要な医療を公平・公正に提供し、住民の生命と健康を守り、地域の健全な発展に貢献する」という自治体病院の使命を紹介しました。


この立場に立って住民と力をあわせ、県内でも子ども病院、県立佐原病院、県循環器病センターなど公立病院を守る運動が発展してきた経験も紹介されました。運動を発展させるためにそもそものところから力になるお話でした。


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経過報告を行う中村きみえ市議

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行動提起を行う佐々木ゆうき前市議


その後中村きみえ市議からこの間の経過について報告があり、佐々木ゆうき前市議から行動提起を行いました。さらに活発な質疑応答や「青葉病院周辺での宣伝計画を具体化したらどうか」という積極的な提案もありました。


今日の学習会を機に運動を大きく発展させていきたいと思います。参加されたみなさん、どうもありがとうございました。


午後は花園地域での行動や「ミニつどい」を行いました。明日からしばらくお休みに入ります。よろしくお願いいたします。