今日は第4回千葉市病院事業のあり方検討委員会が行なわれました。前回の検討委員会を受け、今後の病院事業のあり方についての答申原案が出されました。



内容としては予想していた通り、海浜病院を建て替え速やかに新病院を整備することが望ましいとされたものの、「2030年を見据え、新病院に救急医療体制を集約するとともに、青葉病院は、新病院や周辺医療機関との連携・分担を進める中で、適切な機能・規模を選択すべきである」(要約)と2つの市立病院の救急機能を集約し青葉病院を縮小する方向が打ち出されました。


また当局から救急搬送の現状について資料が出され、現在青葉病院に救急搬送されているうち38%が稲毛区・花見川区・美浜区という市西部から占めていることが明らかにされました。


市西部につくる新病院に救急機能を集約しても影響はないと言わんばかりの資料ですが、質疑のなかであきらかにされたように現在最も搬送時間が長くかかっているのは新病院から一番遠く離れている緑区です。青葉病院の救急機能が失われればさらに大きな影響を受けます。


委員の意見のなかでは「現状通り、2つの病院を維持していくという案(前回示されたパターンA)はありえないのか」という声もありましたが、別の委員から強硬に「その案はありえない」と否定されました。


検討委員会を受けて夜は打ち合わせの会議を行いましたが、あらためて市立病院として担うべき医療機能とは何なのか、赤字があったとしてもなぜ市立病院が必要なのか、住民の立場で深めていくことが必要です。


8月10日(土)には地域医療と公立病院を守る千葉県民連絡会の長平弘さんを招いて学習会を行います。新しい署名の運動を全市的に広げていく契機にもしていきたいと思います。午前10時から千葉市中央コミュニティセンター5階・美術視聴覚室です。ぜひご参加ください。