事務所開きを終えて向かったのは「活かせ!憲法、障害者と人権を考える集い」です。呼びかけ団体は千葉県職員労働組合、きょうされん千葉支部、障害者の生活と権利を守る千葉県連絡協議会(障千連)、社会保障推進千葉県協議会(千葉県社保協)の各団体です。浅野ふみ子参院千葉選挙区予定候補もいっしょに参加しました。


「障害者と人権」をテーマにメインの講演をしたのは千葉県地域定着支援センターの岸恵子さん。障害者施設で働きながら地域で障害者の方がその人らしく暮らせる場所をと生活ホームの運営なども行い、いまは刑務所などの矯正施設から出所した人を地域での生活に定着させるための取り組みを行っています。


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千葉県地域定着支援センターの岸恵子さん


地域定着支援センターは国の委託事業ですが、2015年度からは国庫補助が4分の1減額されるなどセンターの運営は厳しくなっています。県から多少の補助を受けているといいますがさらに公的支援を強める必要があります。


「刑務所のなかには障害者や高齢者がたくさんいる」という岸さん。受刑者の25%に何らかの障害があるといいます。福祉制度につなぐことができずに何度も犯罪をくり返し、刑務所に戻ってきてしまう人も多くいます。障害者施設や介護施設と違って「刑務所は、唯一受け入れを拒まれない施設」というわけです。なかには22回も刑務所に入った人もいますが、多くが「窃盗」「詐欺(無銭飲食、無銭乗車)」などの罪です。


背景にはあまりにも貧弱な福祉制度があります。司法(刑務所)と福祉をつなぐ架け橋としてセンターが大事な役割を果たしていることがよくわかりました。「再犯防止法・再犯防止計画」や「社会福祉住居施設(無料低額宿泊所)」などいま進められようとしている方向も注視する必要があります。


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きょうされんの纐纈健史さん


続いてきょうされん千葉支部事務局長の纐纈健史さん障害者のくらしの場の拡充について報告。障害者権利条約が批准され、障害者の地域での生活が強調される一方で、居宅支援など障害福祉サービスをさらに削ることを狙い、先進国平均の半分以下に障害関連予算を抑え込んでいる日本の矛盾を告発しました。


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袖ヶ浦福祉センターの再生に向けて報告しました


私からは県立障害者施設・袖ヶ浦福祉センターを巡る問題と今後の展望について報告しました。2013年の虐待暴行死事件以降、センターの見直しが進められてきましたが一向に進みません。最大の問題は施設整備などやるべきことを後回しにしながらしゃにむに定員縮小を進め、人件費削減などリストラを強いてきた県の姿勢にあります。ここでも県政の転換を訴えました。


講演や報告を受けて、重度障害者医療費助成制度や障害者の就労支援の実態、天海訴訟など会場からも様々な問題が提起されました。求められる本来の人権保障のあり方を考えるうえで大変貴重な集いでした。どうもありがとうございました。