今日は一日議員団会議でした。9月に入ればすぐに議会が始まります。準備が本格化してきました。


IMG_5424
千葉地域医療構想調整会議


そして昨夜は今年度一回目の千葉地域医療構想調整会議を傍聴しました。地域医療構想は団塊の世代が後期高齢者を迎える2025年を目標に必要な病床数を推計し実現を図るとともに、現在ある一般病床と療養病床を①高度急性期、②急性期、③回復期、④慢性期の4つの医療機能に再編成するものです(精神、感染症、結核の各病床は別)。


医療機能ごとの必要病床数は国が定めた全国一律の計算式によって定められます。構想区域(千葉県では二次医療圏)ごとに医療機関や関係者などで構成する「調整会議」を開き、各医療機関が「過剰な」病床を削減したり、別の病床機能に転換するための調整を図るとされています。


しかし千葉市全域である千葉医療圏では、高度急性期、回復期、慢性期が2025年に向けて2000床近く不足するという一方で、急性期は1500床以上も過剰とされています。これを医療機関どうしで「調整」して、病床を削減したり転換しようといっても容易に進まないのは当然です。


昨日の会議では県から新たな方針が提起され、地域ごとに新たな指標・データを収集・作成し、会議で検討していくこととされました。現在は「病床機能報告」として、各医療機関がどの病床機能をどれくらい担うかを自主的に報告していますがそれでは進まないため、奈良県などでは特に過剰だとされる急性期病床について、重症と軽症を区分する新たな指標によって機能の分化・明確化を図る方式を採用しています。こうした方式を千葉でも取り入れていこうということです。


そもそも地域医療構想は、よりお金のかかる急性期病床を削減し、回復期・慢性期への転換や解消を図ることが目的です。千葉県は人口当たりの病床数が全国最下位クラス。病床削減の道理はまったくありません。青葉・海浜の両市立病院の統合に向けての動きも始まっています。住民不在で進められることのないよう引き続き注視していきます。