いま千葉県では石炭火力発電所の建設が進められようとしています。今日は丸山慎一県議とともに、千葉市の蘇我石炭火力発電所計画を考える会の小西由希子さんからお話しを伺いました。


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石炭火力発電所は当初は県内で4基の建設が計画されていましたが、市原市の計画が中止となり、残っているのは袖ヶ浦市の2基(計200万キロワット)、千葉市の1基です。千葉市に計画されている(仮称)蘇我火力発電所は、中国電力とJFEスチールが設置する107万キロワットの大型石炭火力発電所です。


しかしLNG火力発電所と比べて2倍もの二酸化炭素を排出する石炭火力発電所は、地球温暖化対策にも逆行するとして世界では撤退の流れです。フランス、英国、カナダでは2020年から2030年にかけて石炭火力廃止の方針を決め、中国やインドなど途上国でも新増設を抑制しています。アクサやアリアンツ、チューリヒなど国際的な大手金融機関では石炭火力への投資を次々と引き上げています。多くの新増設計画がある日本はあまりにも異常です。


温暖化の問題とあわせて大きな問題は、今回の建設地である蘇我地域では日常的に大気汚染や降下ばいじんに住民が苦しめられていることです。最大の要因はJFEスチールの工場から排出される排煙や野積みされているスラグなどであり、そもそもその責任もあいまいなまま、この地域に新たな排出源である石炭火力発電所の建設が許されるでしょうか。


石炭火力発電所はLNG火力発電所では排出されない水銀や硫黄酸化物などを排出し、周辺住民にさらに大きな影響を与えることになります。


その他にも温排水や石炭灰の処理など様々な問題があり、知れば知るほど今回の計画は到底認められるものではありません。環境アセスの手続きで意見を言うことができる知事の責任は重大です。いまは環境影響評価方法書の段階ですが、問題点を指摘するだけでなく「このままの計画では容認できない」と強い姿勢を示すことが不可欠です。


今日付けの日経新聞によれば袖ケ浦の2基も石炭からLNGに転換する検討を始めたとのこと。千葉市でも住民のみなさんと力をあわせてきっぱりと断念をかちとりたいと思います。