沖縄県の翁長雄志知事の突然の訃報に言葉がありません。最後まで辺野古新基地建設反対を貫いた姿勢に敬意を表し、心よりご冥福をお祈りいたします。その遺志を受け継いでいかなければなりません。


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千葉県庁本庁舎1階ロビーで行われている原爆パネル展


さて千葉県庁本庁舎1階では千葉県被爆者友愛会主催の平和を願う原爆パネル展が開かれています。お昼休みには被爆体験を語る会も行われ、友愛会事務局長で日本被団協事務局次長の児玉三智子さんが自らの体験を語っていました。


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被爆体験を語る児玉三智子さん


児玉さんの被爆体験は何度も聞いてきましたが、聞くたびに胸が締め付けられる思いがします。原爆投下時の状況とその後の苦しみに加え、被爆から何年たっても心と身体の傷が癒えることはありません。2011年には最愛の娘さんまでがんによって亡くします。


「こんな苦しみを二度と世界中の誰にも味わわせてはならない」という児玉さんの訴えに涙をぬぐう人もいました。被爆者国際署名に示された世論と運動の力で一刻も早く核兵器廃絶を実現したい、児玉さんの訴えに応えたいとあらためて思いました。


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森田知事のメッセージ


こうしたパネル展を毎年県庁で行っていることの意義は大きいと思います。パネル展には森田知事のメッセージも掲示されていましたが、広島での安倍首相のあいさつと同様、核兵器禁止条約には触れられておらず、昨年とほとんど同じ文面でした。被爆者の思いに寄り添うのであれば、日本政府に禁止条約への署名・批准を求めるべきです。


パネル展は明日9日まで開かれています。ぜひ多くのみなさんにお越しいただければと思います。