千葉市民会館で行われた「6・2安倍九条改憲を絶対に止めるために!千葉県民集会」は会場いっぱいの大盛況でした!参加されたみなさん、ありがとうございました。


IMG_4417


主催は九条の会ちば地方議員ネットと九条の会ちばけんです。議員ネットは憲法9条を守ろうという一点での地方議員の超党派のネットワークです。この間毎月の世話人会で協議を重ね、中村きみえ市議などとともに準備をしてきました。本番の今日も多くのみなさんが事前の準備から参加してくれ、文字通り手作りの講演会でした。


IMG_4453


私は司会を務めました。はじめに議員ネットの池沢みちよ船橋市議が開会あいさつ。続いて地域からの活動報告として、四街道九条の会の林孝さん、議員ネット事務局の津久井清鎌ヶ谷市議、活かせ九条松戸ネットの麻場文男さんの3人が発言しました。


そして首都大学東京教授の木村草太さんの講演。到着が遅れてひやひやしましたが、自民党改憲論の本質と根本的な矛盾を整然とわかりやすく話してくれました。


まず改憲の理由として語られる教育無償化については、「高等教育の無償化に改憲は必要ない」ときっぱり。憲法に教育無償化を禁止する条項はなく、むしろ2012年の国際人権規約の「高等教育の前進的な無償化」条項の留保撤回によって現行憲法上でも義務になっています。


そして安倍首相のめざす9条に自衛隊を明記する改憲論について。木村さんは「安倍首相が深い考えなく言っている」「安保法制で集団的自衛権を認めたことで自民党は深刻な矛盾を抱えることになった」といいます。


9条改憲案を発議するにあたって、自衛隊の任務と役割をどう明記するのか。①国防軍の創設は国民の理解を得られない、②集団的自衛権の行使をはっきりさせると、否決された場合は安保法制も正当性を失う、③個別的自衛権に限定すれば安保法制の違憲が明確になる-憲法上、自衛隊の任務と役割を明確にすればいずれにしても大きな困難に直面します。


そこで自民党改憲案では、「我が国の平和と独立を守り、国及び国民の安全を保つために必要な自衛の措置を取ることを妨げず」と自衛隊の任務を極力曖昧にして発議しようとしています。そうしたごまかしを許さないことが肝心です。


そもそも憲法は9条だけで成り立っているわけではありません。内閣の行う事務を定めた73条などでも、自衛隊を明記することで新たな矛盾に陥ります。


質疑応答でも出されたように、それでも発議にうって出ようという何でもありの安倍政権は警戒しなければなりません。しかし、まず私たち自身が安倍改憲の本質と矛盾を正しくつかまなければと実感した講演でした。木村さん、関係者のみなさん、どうもありがとうございました。


IMG_4410
花園小学校の運動会で


朝は中村きみえ市議とともに花園小学校と幕張中学校の運動会へ。こちらもいい天気で絶好の運動会日和でした。