今日は流山市へ。先日に続いて保育所訪問ですが、三輪由実県議とともに初めて企業主導型保育事業所に伺いました。


国が待機児童対策の切り札と位置づけている企業主導型保育事業。2016年度から始まった新しい制度ですが、企業が単独もしくは複数で設置した事業所内保育所に従業員の子どもとともに「地域枠」として地域住民の子どもも入園できるというものです。


ただし企業主導型保育は認可外施設です。県に届け出さえすれば設置でき、保育の実施責任を負う市町村とは直接の関わりはありません。


保育士の配置基準などは小規模保育事業所のB型と同じで有資格者は半数で良いとされています。それでも認定を受ければ国から認可保育所並みの補助金が受けられるということで千葉県内にも徐々に広がっています。


今日伺ったところは今年4月に開園したばかり。定員30名で半分が地域枠です。近隣のショッピングセンター内に店舗を持っている企業が設置しましたが運営は別会社に委託しています。


いろいろな話を伺いましたが、最大の問題は保育に対する責任が曖昧だということです。日常的な指導監査に責任を負うのはどこなのか、事故が起こった際の責任も設置企業が負うのか委託先の運営企業が負うのかわかりません。


内閣府によれば、昨年立ち入り調査が行われた「企業主導型」432カ所のうち7割にのぼる303カ所で基準を満たさないなど、指導が必要でした。保育の質をどう確保するのか、最も大切な視点が欠けていると言わざるを得ません。


待機児童対策は認可保育所の増設を中心に据えるとともに、いまある企業主導型保育をどうしていくのか、県の責任を求めていきたいと思います。


夜は九条の会・千葉地方議員ネットの世話人会。6月2日の木村草太さんの講演会に向けて大詰めの議論を行いました。まだまだ席には余裕があります。お誘いあわせてぜひご参加を!


企業主導型保育チラシ