「千葉県唯一のプロオーケストラに支援を!」


午前中地元での会議を終え、岡田幸子県議とともに今日は千葉交響楽団(千葉響)のみなさんとの懇談でした。懇談にはオーボエの姫野徹さん、ファゴットの青木直之さん、ヴァイオリンの長尾裕子さん、クラリネットの伊藤めぐみさん、打楽器の齋藤綾乃さんが参加してくださいました。


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千葉交響楽団のみなさんと


1985年にニューフィルハーモニーオーケストラ千葉として設立され、2016年に改称した千葉交響楽団。この間の定期演奏会も毎回満員になるほど盛況ですが、楽団員のみなさんの処遇はとてもふさわしいものとは言えません。


雇用契約の楽団員の方でも1ヶ月の固定給は6万円、あとは演奏回数に応じた出来高払いです。さらに2010年以降の新規楽団員は請負契約となり、契約料以外は完全な出来高払いになりました。いまでは26人の楽団員のうち18人が請負契約です。


今日も大変な実態を数多く聞きましたが、同時に感銘を受けたのはプロの演奏家として千葉県の文化振興に貢献したい、県民や子どもたちに良い音楽を届けたいという熱い思いです。


千葉響では県の補助を受けながら学校音楽鑑賞教室を行っていますが、小中学校では市町村と学校が3分の1ずつ負担しなければならないため自治体ごとの開催数には偏りがあります。


また事務局員の数も絶対的に足りないため、演奏活動にまで支障をきたしている実態も伺いました。ここは県の運営費補助が直接左右しています。


他にも様々な課題や要望を伺いましたが、県に求められる役割は大きなものがあります。他県の自治体が関与するオーケストラと比べても千葉県の支援は貧弱です。いまは一人ひとりの楽団員のみなさんの熱意と良心に支えられていますが、いつまでもそれでは持ちません。みなさんの思いを受け止め、少しでも改善を図れるように力を尽くしたいと思います。お忙しいところ貴重な機会をいただきありがとうございました。


※5月26日(土)に千葉響第103回定期演奏会が行われます。午後2時から千葉県文化会館。ぜひ足をお運びください。