12月定例千葉県議会は今日が本会議質問最終日。明後日からは各常任委員会の審議が始まり、所属する健康福祉常任委員会は15日金曜日です。


県幹部職員が逮捕され県議の関与も疑われる官製談合事件については、県議会として百条委員会を設置するよう引き続き求めています。22日の閉会日まで予断を許さない状況です。


今議会では他にも様々な問題が起こっています。11月27日に開催された市原地域保健医療連携・地域医療構想調整会議(調整会議)では、市原市にある県循環器病センターについて、今後のあり方を検討するという方針が突然出されました。千葉市にある県救急医療センターと県精神科医療センターを統合し、2021年を目途に整備する「(仮称)千葉県総合救急災害医療センター」に、循環器病センターも統合することを検討しようというのです。


循環器病センターは脳・心疾患など循環器疾患に対応する高度専門医療を行うとともに、地域の中核病院として幅広い一般診療も行っており、地域になくてはならない病院です。


有識者、医療関係者、地域代表からなる「千葉県循環器病センターのあり方検討委員会」を設置し、今後のセンターのあり方について議論を行うといいますが、6月に策定されたばかりの「千葉県立病院新改革プラン」にはそんなことは一言も書かれていません。循環器病センターについては「将来的な専門医療と地域医療のそれぞれのあり方については、千葉県全域的な視点と当該医療圏の状況をふまえて検討することが求められています」とあるだけです。


にもかかわらず検討委員会の立ち上げに伴い、県は現在進めている総合救急災害医療センターの基本設計を中止することまで決めてしまいました。早ければ3年後にも循環器病センターは廃止・統合するというのですからとんでもないことです。地域住民にとっても「寝耳に水」の今回の方針、とてもまともに検討されたものとは思えません。少なくとも早急な結論を出すことのないよう求めます。