今日から12月。朝からほとんど気温が上がらず風が冷たかったですが、午前中は幕張地域、午後は長作地域で訪問活動を行ないました。


千葉県は昨日、来年度から始まる国民健康保険の都道府県単位化(広域化)に向けて、市町村別の標準保険料の試算結果を発表しました。


この間何度か行われた試算は今年度をベースに2015年度と比較して行なわれていました。今回はいよいよ制度が開始される来年度の保険料について試算したものであり、比較対象も2016年度です。前回の試算では1200億円だった国からの公費拡充も1500億円配分されたものの(制度開始時は1700億円を予定)、千葉県への配分額は68億円から74億円と6億円しか増えませんでした。


前回は2015年度と2017年度を比較して平均で-1012円、1.0%の引き下げという結果でしたが、今回は2016年度と2018年度を比較して平均で+1214円、1.2%の引き上げという結果になりました。県平均一人当たり標準保険料は103205円です。なお今回の試算結果は、各市町村の一般会計からの法定外繰入分は含まれない理論値として出されています。


最も保険料が上がる自治体は船橋市で+15263円、15.5%もの引き上げです。平均所得が高い市町村に平均所得が低い市町村を支えさせる広域化の仕組みが今回もくっきりと表れました。


そのため県は一度市町村に配分した財源を引き上げて引き上げ幅が3.2%(自然増1.2%+1年あたり1%)以内になるように再配分する激変緩和措置を実施。保険料が下がる市町村の引き下げ幅を抑え、結果として船橋市をはじめ千葉市、市川市、柏市、松戸市など都市部を中心に3.2%の引き上げで横並びになりました。これらの自治体では激変緩和措置を行っても3000円前後の保険料値上げになります。


広域化のもとで市町村ごとの較差をならしながらも、結局全体として保険料が上がっていくことは明らかです。試算結果をよく分析し、法定外繰入の維持・拡充など「払える保険料」を実現するための措置を求めていきます。


※試算結果の詳細は千葉県ホームページ(http://www.pref.chiba.lg.jp/…/p…/2017/shisankekka201711.html)に掲載されています。


国保試算結果(激変緩和なし)
国保試算結果(激変緩和後)