今日は松戸市へ。先日の千葉市に続いて新総合事業についてですが、三輪由美県議、岡田幸子県議、高橋妙子市議とともに市の担当課と事業者の方からお話を伺いました。


松戸市は県内でもいち早く2015年4月に要支援者の訪問介護・通所介護を新総合事業に移行しました。訪問型サービスでは現行相当サービスに加えて、基準緩和型A、住民主体型B、移動支援Dをモデル事業として社会福祉協議会とシルバー人材センター、NPOに委託して実施しています。


新総合事業移行から2年半余りがたって状況がどうなっているか聞いてみましたが、要支援認定を受けず基本チェックリストのみでサービスが利用できる事業対象者は1200人程度で横ばい。モデル事業の利用者は30人から40人程度に留まっています。


様々な努力はしているものの、利用者も「多様なサービス」の担い手も伸びていません。担当課の方は「限られた介護人材をどう確保するかが最大の問題。家事援助など生活支援はできる限り地域や家族同士で助けあってもらいたい」と話していましたが、現実にはマッチングなどに課題があり、市が認定した無資格ヘルパー248名のうち実働しているのは40名にも満たないといいます。利用者のニーズでも条件面でも、やはり専門ヘルパーの拡充が欠かせません。あまりにも劣悪すぎる介護職員の処遇改善に本気で取り組まないといけないのではないでしょうか。


その後の在宅サービスを行う事業者の方からの聞き取りでは、松戸市の対応について次々と不満が出されました。すぐにでも正さないといけない問題もありました。「地域包括ケア」の理念とはあまりにもかけ離れた実態に開いた口がふさがりません。国はもちろん、国といっしょになって新総合事業を推進してきた県の責任も問われます。


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「種まく人びと」上映会で訴え


夜は千葉市民会館で行われた治安維持法国賠同盟の創立50周年記念映画「種まく人びと」の上映会(国民救援会千葉支部と共催)へ。ところが大渋滞で上映時間には間に合わず。せめてもということで国賠同盟への入会と署名への協力を呼びかけましたが、上映前も含めて5人の入会があり、8000円の募金も寄せられました。「種まく人びと」のDVDも3枚普及できたそうです。映画は見られず残念でしたが、これも大切な取り組みになりました。