12月定例千葉県議会の開会まで2週間を切り、今日は議員団会議の合間に当局からの議案説明を受けました。


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補正予算案などとともに、国民健康保険の広域化に伴い新たな条例制定を行う議案も提案されました。いつもより議案は少なめですが、その分集中した議論が求められます。


会議では実質的な審議日程が終了した決算審査特別委員会の報告がされましたが、13日の病院局の内容には驚きました。県立6病院では精神科医療センターを除いてすべて7:1看護(患者7人に対して看護師1人配置)が導入されていますが、この場合月の夜勤回数は72時間(8時間夜勤換算で9回)までとなっています。


昨年度でいえば6病院平均では8.7日とのことですが、月10回を超えている人が750人もおり(夜勤専従看護師を除く)、12ヶ月連続(つまり毎月)10回以上の夜勤をしている人も26人います。最高は16回(2交代の16時間勤務を月8回)にも上ることが明らかになりました。8時間勤務の夜勤を週4回やっているのと等しいことになります。これでは到底身体が持ちません。


一方で有給休暇がまったく取れていない人が7人、1日が16人、2日が18人となっており人員体制の拡充は急務です。


医師の長時間労働も深刻です。時間外勤務が月80時間の過労死ラインを超えている人が6病院あわせて29人。年間の最高残業時間は佐原病院の内科医師で1358時間を超えます。圧倒的な医師不足が最大の原因であり、内科医でここまでの時間外勤務が強いられている実態は異常です。県が責任を持って医師確保に努めるとともに、地域医療を担う佐原病院の将来廃止方針を撤回することがいよいよ不可欠です。


医療・福祉の充実のために12月議会でも力を尽くさないといけません。