千葉市長選挙のさなかですが、今日は「千葉県視覚障害者の生活と権利を守る会」のみなさんとともに、信号や交差点の安全対策について県警本部に要望を伝えました。


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昨年施行された障害者差別解消法では、国や自治体、民間事業者にたいして、障害のある人にたいする「不当な差別的取扱い」を禁止し、障害者が社会生活を送る上での社会的障壁を取り除く「合理的配慮」を求めています。視覚障害者のみなさんにとっての基本的な権利である移動の自由を確保するために道路の安全対策は欠かせないものですが、現実には危険なまま残されている箇所がまだまだたくさんあります。


今回特に要望した点は、横断歩道にエスコートゾーン(誘導横断帯)を設置することや変則式の交差点に押しボタン式の音響信号機を設置すること。特に千葉県内にも数少ないながらも存在する環状交差点(ラウンドアバウト)は視覚障害者にとってまっすぐ進むことが難しく、説明がなければ交差点の形状も認識できません。千葉市内には稲毛区の京成みどり台駅近くにありますが、交通量はそこまで多くないもののやはり危険なようです。


県警側は「予算の問題もあるが、様々な要望が寄せられており優先順位をつけて対応したい」と回答しました。しっかりと受け止めてほしいと思いますが、当事者の視点で具体的な箇所を上げて直接要望を伝えることは大切だと感じました。


他にも点字ブロックが経年劣化で摩耗していたり、JIS規格でないものも混在しているため使いづらいという声もありました。こちらは道路管理者に対してあらためて要望したいと思います。