4月2日から5日まで行われた花見川区革新懇主催の沖縄支援ツアー。中村きみえ市議、小松実前県議、佐々木ゆうき市議をはじめ22人の参加で無事に成功しました。4日間に渡ってガイドをしてくださったのは沖縄平和ネットワークの下地輝明さん。充実の内容を何度かに分けて報告します。


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不屈館前で


1日目。お昼に那覇空港に到着した後まず向かったのは元那覇市長・衆院議員で日本共産党副委員長でもあった瀬長亀次郎さんのたたかいを学ぶ資料館「不屈館」。短時間でしたが瀬長さんの娘である内村千尋さんからお話を伺い、沖縄のたたかいの歴史を伝える貴重な展示を見学しました。


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琉球新報の志良堂仁編集局次長


続いて近くの会場に移動し、琉球新報編集局次長の志良堂仁さんから「私たちが伝えたいこと-誰のために何のために」と題して講演をしていただきました。沖縄タイムスと並び県民の支持が厚い琉球新報ですが、志良堂さんはまず昨年12月に起こったオスプレイ墜落事故について「メディアの姿勢が象徴的に表れた」と指摘しました。事故後、琉球新報はすぐに現地に記者を送り、機体が大破している状況やオスプレイのプロペラが前を向いていることなどを踏まえて「着陸態勢に入っていたならヘリモードでプロペラは上を向いているはず。どう考えても不時着などではない」と翌日の1面で「オスプレイ墜落」の大見出しを打ちました。政府の発表を無批判に垂れ流すのではなく、客 観的な事実に基づいて報道するという当然の姿勢です。


こうした報道や県民の声を踏まえ、いまでは沖縄のすべてのメディアが「墜落」と表現していますが、ただ一ついまだに「不時着」と言っているのはNHKだけだそうです。「大手メディアも含めてきちんと墜落と報道していれば、事故からわずか6日で米軍が飛行訓練を再開することなどなかったかもしれない。メディアの責任はあまりにも重い」という指摘に深くうなずきました。


琉球新報は基地報道と沖縄戦報道を2本柱として一貫して県民の立場で報道し続けています。沖縄の現状は沖縄戦の歴史から地続きであり、同時に基地問題の解決なくして県民のくらしの向上はありえないという立場からです。2004年から2005年にかけては戦争当時の報道を振り返り、大本営発表に基づく戦争賛美の報道ではなく、現在の視点で当時の出来事を報道するという企画を行いました。1944年7月から1945年6月まで全14回の記事は新聞協会賞を受賞しました。


現在も新基地建設が狙われる名護市辺野古とヘリパッド建設工事現場の東村高江に毎日記者を送り、県民のたたかいを伝え続けています。最後に志良堂さんは「ジャーナリズムは中立であるべきと言うが、権力との関係では中立はありえない。県民の声を受け、県民の側に立つのは当然。偏っているというのであれば、それは沖縄の現状が偏っているということ」と明快に訴えました。権力にすり寄るような報道があふれるなか、「住民の立場で権力を監視する」という真のジャーナリズム精神を見た思いがしました。


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ガイドをしてくださった下地輝明さん

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普天間基地上空を飛ぶオスプレイ


志良堂さんの講演を終え、下地さんのガイドで「世界一危険な」普天間基地へ。全体が見渡せる嘉数高台に上ると上空にはいきなりオスプレイの姿。「市街地の上空では飛ばない」「ヘリモードへの転換は基地内で行う」などの協定はまったく守られず、我が物顔で飛び回っている姿を目の当たりにしました。着陸する時にはお腹に響くような轟音、こんな風景が日常になっているとは信じられません。その後は「極東最大の軍事基地」と言われる嘉手納基地を見学し、1日目の宿泊場所である名護に向かいました。