昨晩放送されたNHKスペシャル「見えない貧困~未来を奪われる子どもたち~」を見ました。


無題


「6人に1人が貧困」といいながら表面的にはなかなかわからない現代の子どもたちの貧困について、自治体や教育現場でのアンケートと実態調査を通じて、いかにして貧困が子どもたちから未来への希望を奪っているのかが胸に迫る内容でした(明日14日の深夜に再放送があります。見逃した方はぜひ)。


「相対的貧困」といわれる目安は収入の中央値の半分以下。一人暮らしなら年収122万円以下、夫婦と子どもなら年収244万円以下です。しかし番組を見るとこの数字に表れない貧困があふれていることに気づかされます。


取り上げられたのは「剥奪指標」、一般的な家庭であれば得られるもの、経験することがどれほど叶っていないかという指標です。たとえばスマホやゲーム機は持っていても新しい服や運動靴は買えない、年1回の家族旅行も行ったことがない、塾や習い事に通えない、本を買ってもらえない、などです。


非正規雇用やシングルマザーの親は忙しく低賃金。夜中も働いているため家に帰っても親がおらず、小学生は家事、高校生はアルバイトで家計を支えています。それでも日々の生活はギリギリで進学のための費用も工面できない現実。本当に必要な手が社会からさしのべられていないことに胸が苦しくなります。


とにかくあらゆる手段で政治が手を尽くすべきです。この間取り上げてきた生活困窮世帯の学習支援や子ども食堂、就学援助や子ども医療費助成の拡充、などなどやるべきことはたくさんあります。


2018年度からようやく実施する国の学生向け給付制奨学金は対象がわずか2万人、あまりにも少なすぎます。市や県で独自に実施しているところがあるにもかかわらず、千葉県は「大学生等向けの奨学金は国が行うことが基本」とまったく後ろ向きの姿勢です。今回の番組ではまさに進学のための費用に悩み、ダブルワークをしている千葉県の高校生の姿も映されました。子どもたちの未来を真剣に考えるならば決断すべきです。