今日は議員団会議。終了後、8月12日に事業費の増額が発表された八ッ場ダムについて担当課から聞き取りを行いました。


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総額4600億円の巨大公共事業である八ッ場ダム。群馬県吾妻郡の吾妻川中流部に旧川原湯温泉街や吾妻渓谷の一部を水没させ建設する計画ですが、2004年にそれまでの事業費2110億円が4600億円へと大幅に増額され衝撃を与えました。この間さらなる事業費の増額を指摘されてきたにもかかわらず、国も県も「これ以上の事業費の増額は想定していない」と答えてきました。ところが8月12日、基本計画の変更(第5回)が発表され、事業費総額5320億円・720億円もの増額となりました。千葉県の負担分は400.5億円から463.5億円へと63億円の増額です。


今日は増額分の内訳について説明を受けましたが、懸念されていた地滑り対策(141億円)や埋蔵文化財への対応等(88億円)、伐採範囲の拡大等(202億円)と、増額の理由についても疑問が拭えるものではありませんでした。9月県議会に議会の同意議案が出てくる可能性も高く、到底このまま認めるわけにはいきません。


そもそも八ッ場ダムは治水上も利水上も、その必要性が疑問視されているものです。計画変更のまともな説明もなく、このまま建設を進めることは許されません。引き続き追及していきたいと思います。