戦前の日本共産党の活動家、飯島喜美。没後80年ということで千葉市内で「しのぶ集い」が開かれました。


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会場は用意した椅子が足りないくらいの大盛況でした


冨矢信男さん(治安維持法国賠同盟顧問)、玉川寛治さん(元国民救援会中央本部副会長)のお二人が講演、椎葉かずゆき参院比例候補や浅野ふみ子参院選挙区候補をはじめ会場一杯の参加者からも発言が相次ぎました。


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あいさつと決意を表明する椎葉かずゆき参院比例候補


飯島喜美は1911年にいまの千葉県旭市で生まれ、15歳で東京モスリンで女工として働き、16歳の時には500人の女工の先頭に立ってストライキを組織するなど労働運動に取り組みます(東京モスリンは東京・亀戸にあった「女工哀史」の舞台となった紡織工場です)。やがて侵略戦争反対を訴える日本共産党に入党し中央委員会でも活動しますが、当局に検挙されひどい拷問・迫害を受けた末に獄死します。享年24歳でした。


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記念講演を行う冨矢信男さん


初めて飯島喜美の生涯に触れたのは大学生の頃でしたが、当時は自分が同じ状況に置かれたら自らの生き方を貫けるだろうかと自問自答したものでした。たしかに現在は戦争反対を訴えても投獄されることはありません。しかし就職難や高学費、違法・無法な働かせ方など青年が生きるうえでの「不当な迫害」は存在します。命さえ奪うような青年への「不当な迫害」とたたかい抜くことこそ、戦前の先輩たちから受け継ぐべき生き方ではないかと思います。今日の集いでもあらためてその決意を新たにしました。


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会場に展示されていた飯島喜美の写真


お二人から貴重なお話を伺い、会場内には豊富な資料も展示されていました。二度と暗黒の時代に戻るようなことがないように、戦争法を廃止させる決意も固めあいました。