今日は一日松戸市で介護保険制度についての調査・聞き取りを行いました。地元松戸市選出のの三輪由美県議とともに、馬橋地域包括支援センターや訪問介護・通所介護の各事業者さんからお話を伺いました。


IMG_0411
馬橋地域包括支援センターで三輪由美県議(左)とともに


介護保険の制度改定によってこの4月から介護予防・日常生活支援総合事業(新総合事業)がスタートしました。要支援1,2の方の訪問介護(ホームヘルプ)・通所介護(デイサービス)はこの新総合事業に移行し、介護保険制度から外されることになりました。市町村はどんなに遅くても2017年4月までに新総合事業をスタートさせることになっていますが、この4月からスタートすることができたのは県内でわずか4自治体のみ、松戸市はそのうちの一つです。


IMG_0407
商店街の中にあるセンター前で


新総合事業では従来サービスを担っていた事業者に代わり、ボランティアなどの地域資源を活用して「多様なサービス」を提供することになっています。しかし松戸市では従来の要支援サービスを担っていた事業者がそのまま移行する「現行相当サービス」だけで新総合事業をスタートさせました。


利用者の立場からいえばとりあえずは従来のサービスをそのまま受けられる形ですが、現実にはすでにサービスの低下が起こっていることもわかりました。加えて4月の介護報酬の大幅引き下げによって、現場には様々な矛盾や混乱をきたしています。


おおもとには社会保障費の削減=介護給付費を抑制したい国の狙いがあります。市も県も利用者・事業者の立場に立って改善をはかることが必要です。貴重なお話を伺い、関係者のみなさんには大変お世話になりました。ありがとうございました。