暖かい日差しのなか今日も宣伝カーで訴えました。

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まもなく東日本大震災から4年。そんななか今日のしんぶん赤旗、「被災地はいま」という記事に衝撃を受けました。多くの被災者がいまだに仮設住宅で暮らしている宮城県・石巻市の仮設住宅では、大量に発生したカビによって体調を崩す人が続出しているというのです。

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結露が多く、湿気がこもりやすい仮設住宅では室内に大量のカビが発生します。厚生労働省の研究班が石巻市内の仮設住宅を調査したところ、一般住宅の50倍から100倍ものカビを検出したという驚きの結果が出ました。多くの人がぜんそくやアレルギーなどの病気にかかっており、日本共産党の三浦一敏・宮城県議が県議会で指摘したように、「生存権が長期にわたり侵害されている状況」です。

この問題では私自身も実感していることがあります。震災後、学生たちと毎月のように支援活動に訪れた千葉県・旭市の仮設住宅でも、「衣類も布団もカビだらけ」という声を聞いてきたからです。実際にカビだらけの布団を干している様子も見させてもらいました(写真)。これをこのままにしてはおけないと小松実・前県議とともに県に仮設住宅の改善を申し入れ、追加の防寒対策を約束させました。

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 旭市の仮設住宅で被災者の方が干していた布団(2012年2月11日撮影)

その旭市では昨年5月、仮設住宅に入居していた人が全員退去し復興住宅などに移りました。復興住宅に移っても様々な課題はもちろんありますが、カビだらけの仮設住宅に4年間も住み続けるなど論外です。「復興が最優先」というのであれば、いま現に苦しんでいる被災者にきちんと対応するべきです。絶対に言葉だけにしてはいけません。