今日の赤旗です。これはホントに実現したい。
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日本共産党が政策「学生が安心して使える奨学金に」を発表しました。(政策全文は日本共産党のウェブサイトで見られます)
 

「世界一高い学費」のもとで奨学金利用者は増え続け、いまや学生の2人に1人が利用しています。しかし、はっきりいって日本の奨学金は「奨学金」じゃありません。貸与額の75%は有利子奨学金で最大年利3%の利子負担がつく。返済が滞れば容赦なく延滞金が課され、3ヶ月以上延滞が続けば金融機関の「ブラックリスト」にも載せられます。実態は「ローン」なのに「奨学金」として学生に貸すことで重い負担を強いていることが余計に問題です。
 

大学・短大を卒業した30~50代の3分の1以上が年収300万円以下の賃金で働いているもとで、300万から1000万にも上ろうという奨学金を返済できるわけがありません。いまでも奨学金を借りた人の8人に1人が滞納や返済猶予になっており、滞納者の8割が年収300万円以下です。もともと経済的に大変だから奨学金を利用しているわけで、どう考えても制度そのものに無理があります。
 

①まず有利子奨学金をやめて無利子にすること。これは年間1000億円あればできます。
 

②いま借りている人の返済方法を改善する。年収300万円に満たない人は返済を猶予し返済期間が一定期間経過したら残額を免除する、延滞金・連帯保証人を廃止する、所得に応じた返済制度にする。これすぐにでもやるべきです。
 

③決定的なのは給付制奨学金の創設。そもそも先進国(OECD諸国)で大学の学費が有料で返済不要の給付制奨学金もないのは日本だけです。

学生生活実態調査

どれも切実かつ緊急にやるべき中身です。自分自身もこの間、多くの学生たちと一緒に「お金の心配なく学べる大学を」と声を上げてきました。かつて県内200人の学生から実態アンケートを集めたときも、「片道3時間かけて通っている」「生活費をバイトで稼ぐために勉強が手につかない」などの声を財務省・文科省に届けました。借金地獄で苦しめ、多くの学生をブラックバイトに放り込むいまの高学費は限界です。この政策の実現のために全力でがんばります。