アメリカがテロ組織「イスラム国」を標的にシリアへの空爆を開始しました。
 
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今日の毎日新聞に「対イスラム国 泥沼化も」という見出しで特集されています。現在、シリアで最も強力な軍事力を持つのは内戦で多数の市民を殺害し、米欧などが退陣を要求してきたアサド氏のシリア政府軍。米軍はシリア反体制派に軍事訓練を行ってイスラム国、政府軍双方に当たらせる構想だとのこと。


しかし訓練完了まで1年近くかかり、訓練可能な要員は年5000人。推計31500人の戦闘員を擁するイスラム国に対抗する勢力に育て上げるのは容易ではないといいます。元米軍幹部からはオバマ大統領が否定する米軍地上部隊投入の必要性を指摘する声も上がる―。


どう考えても泥沼化の方向です。


そもそも一応形式的には政府からの要請があったイラクへの空爆とは違い、シリア政府から要請がないのに他国に軍事介入するのは国際法違反という可能性があることも指摘されています。アメリカはイスラム国が米国人2人を殺害し、脅威が迫っているとして個別的自衛権で対応可能ということですが、どう考えても無理があります。


そしてアメリカが「自衛権」を根拠にこうした空爆を行なうのなら、集団的自衛権を発動した日本に協力要請が来たらどうするのか。考えるだけでも末恐ろしいことになります。


多くの犠牲者を出して泥沼化したイラク戦争、アフガン戦争の悪夢が蘇ります。そそもそも「武力=戦争でテロはなくせない」という確固とした教訓をこそ、あの戦争から導くべきではないでしょうか。日本の進むべき道が問われています。