千葉県議会本会議1日目。自民党と民進・立憲の代表質問が行なわれました。そして終了後、日本共産党県議団として県循環器病センターの存続と拡充を求めて病院局への申し入れを行いました。
市原市にある循環器病センターは、脳・心疾患など循環器に関する高度専門医療と地域医療のそれぞれで重要な役割を果たしている県立病院ですが、昨年11月に突如として「循環器病センターのあり方検討の進め方について」という資料が出され、千葉市美浜区に整備する「(仮称)総合救急災害医療センター」との統合も視野に検討を行うという方向が示されました。
(仮称)総合救急災害医療センターはすでに今年度予算で基本設計が行なわれることになっていました。ところが県は、循環器病センターとの統合を検討するためにすでに進んでいた基本設計を中止してしまったのです。
しかもその理由を9月県議会で自民党から要望を受けたからだというのですから前代未聞の異常なやり方です。特定政党から要望を受ければ予算の執行を止めてしまうというのでは、議会での議決は何の意味も持たないことになります。
申し入れに対して、病院局は「地元自治体や医療関係者の意見を聞きながら丁寧に説明していく」と述べましたが、地元では「地域の状況や住民の感情を無視した暴挙」だと怒りの声が上がり、町会ぐるみで反対の署名運動が始まっています。市原市はじめ周辺市町の首長からも循環器病センターの機能維持が要望されています。
あまりにも拙速かつ乱暴な今回のやり方は到底県民の理解が得られるものではありません。日本共産党として地域で重要な役割を果たしている循環器病センターを守るために全力をあげます。