昨日、今日と行われた日本共産党の千葉県地方議員研修会。2日間の日程で学習と交流を深めました。
今回は日本共産党綱領そのものを学ぶことが大きな柱でした。講師はこの間各地の学習会で講師を務めてきた小松実前県議。4時間半余りに渡る講義のなかで文字通り綱領の豊かな内容を縦横無尽に語りました。
講義する小松実前県議
天皇がすべての権力を握り、民主主義も人権もなかった絶対主義的天皇制と言われる戦前の暗黒社会で、国民主権と反戦平和を訴えた日本共産党の果たした役割はかけがえのないものがありました。
戦後、日本国憲法が制定され、日本共産党が訴えてきたことが憲法に盛り込まれました。ところが憲法施行のわずか1年後、アメリカ陸軍長官ロイヤルによる国防長官あての覚書で「防衛のため日本の軍備を最終的に認めるという見地から日本の新憲法の改定を達成するという問題が探求されるべきである」と、日本の再軍備=軍隊の創設のために憲法改定を求める方針が示されます。
自民党などは「いまの憲法はアメリカからの押し付け憲法だ」という言い方をしますが、歴史の真実を見れば改憲の源流こそアメリカからの押し付けであり、そこから日米安保条約の調印や自衛隊の創設につながっていきます。小松さんはこうした歴史を踏まえて、あらゆる分野でいかに日本がアメリカいいなりになっているのかを明らかにしました。
「ルールなき資本主義」と言われる日本の現状に対しても、多くの財界人から再検討・見直しを求める声が上がるなど、綱領の提起が光っています。
20世紀の巨大な変化を踏まえて21世紀を展望した世界情勢論や民主主義革命論、未来社会論まで、市民と野党の共闘が発展し日本共産党への新たな注目が集まるもとで、綱領をどれだけ豊かに語れるかが問われていると感じます。まさに時機を得た講義でした。小松さん、どうもありがとうございました。
浅野ふみ子参院千葉選挙区予定候補
しいば寿幸参院比例予定候補
その後、5月の選挙で2人から3人に前進した野田市議団や浅野ふみ子参院千葉選挙区予定候補、しいば寿幸参院比例予定候補から挨拶がありました。
2日目の今日も9月議会に向けての報告や県委員長からの問題提起、各議員からの討論がありました。予定があり途中で退席しましたが、充実した研修会でした。